東京マシン・アンド・ツールは、切削工具メーカー「ユニオンツール」の正規代理店として40年以上の実績があります。そして、タイでも同社製品の販売や技術サポートを行っています。
サムライ編集部は、今までに何度か東京マシン・アンド・ツールに取材を行なってきましたが、今回はユニオンツール(タイランド)がMETALEX2018に出展すると伺い、ユニオンツールの相良マネージングディレクターと東京マシン・アンド・ツール(タイランド)の永山ジェネラルマネージャー、そして日本から応援に来られた東京マシン・アンド・ツールの池田営業部長にお話を伺ってきました。
サムライ:まず、ユニオンツールのタイ進出の経緯を教えてください。
相良:今まで、東京マシン・アンド・ツールにタイでの製品販売やサポートを行って頂いて参りましたが、よりタイに根付き、お客様との関係作りを構築していくため、2017年12月、欧米、中国などの拠点に続き、ユニオンツールの9番目の子会社をタイに設立致しました。
サムライ:設立の準備、そして設立後から今までを振り返っていかがでしょう?
相良:設立までに、BOI、ITC取得申請のための資料の準備や多くの打合せ、社員の採用活動、財務会計手続きなど、様々なプロセスがありました。その中で、初めて直面する問題が多々あり、非常に苦労しました。
オフィス探しも簡単ではありませんでした。2011年には大洪水がありましたが、タイの土地は洪水が起こりやすく、視察に行った土地が3,4か月後にもう一度行くと全然違う景色になっていたりして、驚いたのをよく覚えています。
設立後も、なかなか計画通りにはいきません。タイと日本では人や文化も異なります。組織づくりもタイ人の気質を踏まえて考えなければいけない。タイ人スタッフとの間で話が行き違ってしまうことも多々ありました。また、一般的にタイ人は日本人と比較して転職をする傾向があり、どのようにして会社に定着してもらうか、今でも念頭においています。
サムライ:大変な苦労があったのですね。どれも日本では直面しないことですよね。永山さんは、この1年を振り返っていかがですか?
永山:弊社としては、ユニオンツールがタイに進出したことにより、今までよりさらに連携して動くことができ、手厚いフォローが頂けて心強く感じています!
サムライ:最後に今後の展望、意気込みをお願いします。
相良:何といっても顧客満足を一番に考え、タイでもお客様との信頼関係を構築していくことが肝要です。「まずはユニオンツールに相談しよう」と言って頂ける存在になりたいですね。また今後は、タイで自動車、半導体の他、ロボットや航空の分野にも顧客を広げられればと考えています。スピード対応・柔軟性を心掛け、ユーザーのものづくりに参画していきたいです。
永山:ユニオンツールと一緒に、より一層、顧客満足を高められるように尽力していきたいと思います。
池田:私は、現在、日本で新規開拓営業部にいます。永山の前任でタイには3年ほど駐在していました。タイと日本の勤務を経験して思うのは情報共有の重要性です。今後は、ユニオンツールと弊社、そしてタイと日本間の情報共有を更に強化し、協力体制を整えお客様にタイムリーな対応ができるよう尽力いたします。