ユニオンツールの新エンドミルで高精度・高能率加工を実現!
CBNエンドミルとアルミ加工向けDLCエンドミルを紹介
19/12/2024
永山 類 のアバター画像
永山 類 Managing Director


東京マシン・アンド・ツール(タイランド)は、小径超硬エンドミルで知られる「ユニオンツール」の正規代理店として、超硬切削工具(ドリルやエンドミル)などを主力製品として取り扱っています。
今回は、高精度・高能率加工を実現するユニオンツールの新エンドミルの2種について、その特長や強みをタイ法人の斉藤Directorとともにご紹介致します。


▲新製品はMETALEX2024ユニオンツールブースにて展示された

精密仕上げ加工を支える高硬度素材対応の高能率工具
4枚刃ハイグレードロングネックボールエンドミル「CBN-LBF4000」

CBNエンドミルは、超硬材料を上回る高硬度なCBN素材を採用しており、耐摩耗性にも優れているため、高硬度素材の加工に適しています。高精度な加工が可能となり、長寿命かつ高い耐久性を提供し、耐摩耗性が求められる高硬度材の長時間の仕上げ加工に最適です。


【CBNエンドミルの主な特長】
■広いチップポケット

▲多刃化と形状改良により、高能率と長寿命を実現。広いチップポケットで、切りくず排出性も優れている
高硬度素材(例:64HRC)へも対応

■先端溝効果

▲先端に微少な溝を設け周速ゼロポイントを排除し、先端部での加工面品質を安定させる

■4枚刃設計により切削効率を向上

▲底面仕上げ加工 4枚刃& 2枚刃 加工面粗さ比較HAP10(64HRC)
送り速度を2枚刃の2倍に設定しても、良好な加工面粗度を達成。

■シームレスねじれ刃

▲ボール先端付近からねじれ刃が効果を発揮し、直刃に比べ切れ刃の負担を軽減。仕上げ寸法精度が向上

▲ポケット仕上げ加工 4枚刃(ねじれ刃)& 2枚刃(直刃) 寸法誤差比較HAP10(64HRC)。ねじれ刃により切削抵抗が減少し、より高精度な加工を実現

高硬度金型の精密仕上げ加工に優れ、70HRCまで対応可能です。自動車や電子部品など様々な分野で活躍し、従来以上の高能率な条件下で2枚刃以上の仕上がり品質を提供します。」(ユニオンツールタイランド 斉藤氏)


DLCコーティング+独自形状のチップブレーカで進化した高能率アルミ加工を実現!
DLCCOAT3枚刃アルミ加工用スクエアエンドミル「DLC-ALES」



アルミ加工に特化した高性能工具で、独自形状のチップブレーカを採用。これにより、切りくずの分断がスムーズに行われ、加工中の切りくずの排出が改善され、作業効率が向上します。またチップブレーカ付でありながら、均一な加工面を実現します。


【3枚刃アルミ加工用スクエアエンドミルの主な特長】
■ チップブレーカの搭載

▲独自のチップブレーカ形状により、切りくずを小さく効果的に分断し、優れた切りくず処理性を実現。加工面の均一性を保ちながら切削抵抗を低減

▲Φ10で40m加工した時の切りくずのかさ比較:切りくずのかさ約50%削減、切りくず処理をアシストします

■ 3倍~5倍刃長のラインナップ

▲ドリリングも可能(3D刃長のみ)な底刃設計。外径の3倍および5倍の刃長を揃え、深い立壁の側面切削に対応

■均一な加工面

▲チップブレーカ付きでありながら、均一な加工面を実現

■剛性&切りくず排出性アップ

▲溝形状の改良により、従来品比で剛性と切屑排出性を改善しアルミ素材の高能率な加工が可能

▲Φ10XL50(L/D5)倒れ量比較

深い立壁切削に対応する刃長3倍・5倍のラインナップを提供し、航空宇宙や自動車部品などのアルミ部品加工に最適です。高速加工を実現し、優れた切りくず排出性と安定性を備え、DLCコーティングによりアルミ素材への溶着を防ぎ、工具寿命と加工品質を向上させます。
チップブレーカ付きの立壁切削に適した工具はこれまでのユニオンツールの製品ラインアップにもなかった、新たな領域の製品群です」(ユニオンツールタイランド 斉藤氏)

ユニオンツールの新製品エンドミルは、いずれも加工精度と効率を両立させ、特に高硬度材料や深い立壁切削、高速加工における課題を解決いたします。


▲左からユニオンツール豊田氏、ユニオンツールタイランド斉藤氏、TMTT永山氏

▲METALEX2024でのユニオンツールブースにて参加スタッフ一同


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