▲サトー AUTO-ID(タイランド)× パトライト タイランド × マーストーケンの技術で完成させた『RFIDゲート』
この度、サトー AUTO-ID(タイランド)とパトライト タイランド、そして当社の技術を持ち寄り、UHF帯 ICタグとUHF帯 RFIDアンテナ、ネットワーク監視表示灯を組み合わせたデモ用の『RFIDゲート』を製作しました。
RFIDゲートを作ったのには、理由があります。
RFID(Radio Frequency IDentification)を使った技術は10年以上前からありますが、自動認識の業界では、まだまだバーコードを使った読み取りが主流です。
1個ずつスキャナで情報を読み取るバーコード方式に比べ、RFID方式は同時に複数の情報を読み込むことが可能です。RFIDが登場した当初は、タグの感度やアンテナの精度、対象物毎の特性といった問題がありましたが、現在はノウハウが蓄積され、非常に実用的なシステムになっています。
日本では、アパレルやスーパーマーケットのレジの他、物流倉庫や工場用途でのRFID活用も広まってきています。一方、タイでもアパレルでは日本同様に見られますが、産業用途の普及はこれからです。
RFID製品は、リーダーとRFIDタグ、アプリケーションの組み合わせによって発揮する効果が全く異なります。
今回は3社の最適な製品の組み合わせにより、効果的なRFIDゲート及びアプリケーションを作成しました。これを、製品・材料の入出庫や工程間移動の把握に提案させていただきたいと考えています。
RFIDゲートを構成するアイテム
① コンテナに乗せられた箱には、個別にRFIDタグ(サートー AUTO-ID)が貼付されています。
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② ゲートを通過する際にRFIDアンテナ(マーストーケン)がRFIDタグのUHF電波を感知し、在庫管理システムへデータを送信します。
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③ 登録された品数とゲートの荷数が一致した場合は青、個数が異なる場合は黄色、読み取りエラーの場合は赤など、ネットワーク監視表示灯(パトライト)がそれぞれに割り振られた色の光と音を発し、ひと目で状況を把握することができます。
RFIDゲートに使われているマーストーケンのUHF帯RFID製品
▲当社のRFID製品いろいろ
下記はマーストーケンが取り扱うUHF帯に対応したRFID製品で、RFIDゲートを構成するアイテムとして使用されました。
自立駆動型固定式UHF帯RFIDリーダライタ『FRU-4100Q』
UHF帯ICタグは読み取り距離が長く、離れた場所からもICタグの感知が可能なため、非接触認証が必要とされる現場で効果を発揮します。
パソコンによる制御なしで、PLCやインターネット上のクラウドサーバーにもデータを送信することができ、最小スペースでの設置ができる小型設計となっています。
UHF帯RFIDアンテナ『UAT-002』
電源ONで自動的に大量のICタグを一括読み取りできます。
LAN内のサーバだけでなく、ルーターを通してインターネット上のクラウドサーバにデータを送信することも可能です。
このRFIDゲートは、原材料の入荷などサプライヤーから品物が搬送されてきた入口に設置することを想定していますが、物流センターなど搬入経路が複数あり、大量の物品が運び込まれる場所で効果を発揮します。お客様の業態に合わせたRFIDのシステムをご提案いたします。