TOMAS ENGINEERING (THAILAND) Co., Ltd.(以下TOMAS)は、タイで製造業向けにテント製品やユニフロードア製品を提供しているテントメーカーだ。主力製品の『TOMAS FLEX TENT』や、ユニフロー製シートシャッターを武器に成長を続けている。
今回は、琺瑯製品における日本のトップブランド「富士ホーロー(FUJIHORO)」の主要生産工場であるタイ法人SIAM FUJI WARE(1988)CO.,LTD.(以下、サイアムフジウエア)での、テント倉庫とシートシャッターの導入事例をご紹介する
サイアムフジウエアは、琺瑯製品のトップブランド富士ホーローの製品を製造するFUJIHOROグループの主力工場として1988年にタイで創業した。1日当たり、鍋類3,000セット・容器類10,000セット余の生産能力を持ち、日本メーカーとしては最大の生産量を誇っている。
キッチン製品を主とする同社では、製品の品質管理は最も重要視している。しかし、テント倉庫とシートシャッター導入前には以下のような課題に悩まされていた。
2013年にテント倉庫とシートシャッターを工場に導入。結果、上記の課題を見事に解決する効果を感じているという。
・製品不良率が格段に低下
日中はオープン状態だった開口部にシートシャッターを付けた事により、工場内の温度と湿度を一定化できるようになったことで、製品不良が激減。更なる環境改善を求めフォークリフト通行の際にのみ使用し、開閉回数をできるだけ抑えるようにしている。
・製品品質の維持に貢献
タイで発生しやすい害虫、ごみ、ほこりなどの異物混入を防げるようになった。
・高品質&高耐久
導入以降、一度も不具合が起きていない。ジャパンクオリティと定期検査で、当工場では10年間という高耐久を実現している。
・安価で短納期
テント倉庫は、建屋の建設に比べて導入コストが約1/4。建造物としての申請や杭打ち工事が不要なので、発注から約60日という短期間で設置可能。
・高い機能性
基本的にはメンテナンスフリー。紫外線は防ぎながらも高い透光性でテント内は明るいのが特長。必要に応じて、巻き上げカーテンで側面からの湿気や雨風もしのげる。
「日本の富士ホーローは、太陽工業さんとは30年以上の付き合いがあり、つくば工場には4つのテント倉庫を導入しています。製品のピッキングや出荷作業において、自動倉庫とテント倉庫をうまく使い分けることで作業の効率化が図れています。
タイ工場では、建屋間の屋根をつないで敷地を有効活用できるツールとしてテント倉庫が重宝しています。高速シートシャッターは、日本の工場にはない設備ですが、高温多湿で虫の多いタイでは必須のアイテムです。どちらも、弊社製品の品質維持に大変役立っています。
将来的に工場を増築する可能性もありますが、製品づくりに最適な環境を維持できるよう、引き続きトーマスエンジニアリングさんの力をお借りしていきたいです」(富士ホーロー 兼平社長)
【取材協力】SIAM FUJI WARE(1988)CO.,LTD.
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