タイの人気製パンメーカーDay Plus
トーマスエンジニアリングタイランド(以下、TOMAS)は、タイ国内向けにテント倉庫や高速シートシャッターの販売を行っている。同社のテント倉庫は10年以上もの耐久性を誇り、使用用途に合わせたカスタマイズの利くテント倉庫は、タイの顧客から厚い信頼を寄せられている。
本稿では、タイを代表する製パンメーカーDay Plus (Thailand) Co., Ltd.(以下、デイプラス)でのテント倉庫とシートシャッターの導入事例を紹介していく。
日本発の革新的技術!
長期保存できるパンが人気の製パンメーカー デイプラス
デイプラスでは、伝統的なパンの製造技法と10年以上続く日本発の革新的技術との融合により、長期間鮮度を保つとことができるパンを製造・販売している。同社のパン製品はタイ国内でも広く知られている。
▲ デイプラスの商品ラインアップ一例
デイプラスは、世界レベルで製パン業界のリーディングカンパニーに成長することを目標とし、日本品質の安心安全なおいしさを長持ちするパンをタイのお客様に届けることを目指している。
導入したテント倉庫とシートシャッターは、原材料や商品の品質管理において重要な役割を担っている。
テント倉庫導入のきっかけ
デイプラスは、原材料を保管するための場所の確保を検討していた。そしてTOMASのテント倉庫を1つ目の保管倉庫として採用することを決定し、2021年に導入した。
・出入り口用 スライドドア
▲ 原材料保管のために設置された1つ目のテント倉庫
TOMASのテント倉庫の優れた品質と施工スピードに好印象を受け、デイプラスは2021年11月に2つ目のテント倉庫導入を決定し、2023年に商品品質保持のため冷却機能付きのテント倉庫を増築した。
*インターロック機能付きシートシャッター
・断熱材入り2重膜屋根
・石膏ボードによる間仕切り
⇒ テント内の冷気を維持するため
▲ 冷却機能付きの2つ目のテント倉庫
倉庫内への異物侵入を防ぎ、商品保管の効率も向上
E5キャンバス地のテント倉庫と高機能シートシャッター
TOMASのテント倉庫のもう一つの特長は、日本製E5キャンバス地を使用していることである。ポリマー溶液に浸漬しコーティングして作られているため、高い耐久性と防炎性を備えている。さらに、キャンバス地はフッ素コーティングされており、耐久性を高めると共に、キャンバス地表面へのほこりの付着を軽減する役割を持つ。これらの特長からE5キャンバス地は10年間使用し続けることができる長寿命な製品なのだ。
ユニフロー製シートシャッター「SMOOTER」 は、ほこり・虫・悪臭・熱気などの外部からの侵入を防止する。外側の扉が開くと自動的に垂直に風を吹き出し、テント内への異物侵入を防ぐと共に、外部の熱気が入り込むことを防ぎ、省エネ効果を発揮する。加えて、直接シャッターに触れずに開閉させることができる非接触スイッチを備えており、衛生的で感染症防止に貢献する。
▲ 直接シャッターに触れずに開閉させることができる非接触スイッチ
ユニフローが開発した新型Smoother「RXシリーズ」は、「シンプルインターロック機能」により2つのドア間に設置されたセンサ1台でドアを交互に開閉することができる。また、レールの変更およびパイプ端にローラーを設置する事により強風化や気圧差環境でもパイプが外れにくく動作が安定する。
TOMASの手掛けたテント倉庫は、デイプラスの商品の保管効率向上と品質管理の一助となっている。
▲ 左手からトーマスエンジニアリング広野氏、デイプラス代表パンサック氏、トーマスエンジニアリング ポンサノーン・スラーウット氏
取材協力 : Day Plus (Thailand) Co., Ltd.