サッシや電化製品などに加え、建物の構造材や内外装材、自動車部品、家具まで幅広く利用されているアルミニウム。
融点が低くリサイクルが容易・安価で、軽量、加工しやすい特長から、省エネルギー・省資源の切り札として世界的に大きな注目を集めています。当社は、アルミの特長を活かした品質の高い「アルマイト(陽極酸化処理)加工」技術で知られており、タイ工場にも日本水準の生産ラインを設置して市場の期待に応えています。
アルミは自然のままであっても大気中の酸素と結合して酸化皮膜を作り、安定しようという性質を持っています。このため、他の金属類のように塗装などの表面処理を施さなくても高い耐食性を維持し、独特の質感を保ちやすいことで知られています。
アルマイト加工は日本で開発されたアルミ加工の技術で、当社はそのリーディングカンパニーです。電解液の中でアルミを人工的に酸化させながら、同時に複層として金属や染料を電着させ、美しい外観を持つ建材等の素材に仕上げます。こうすることで、用途や表現の幅を広げるとともに素材を紫外線から守り、対候性・耐食性を増すことができます。
この優れたアルマイト加工技術を、日本の生産工場と変わらずにタイで実現できるのはトステム タイの工場だけです。多様な用途に応えることができるよう、アルミ本来のシルバー色から白色、茶、黒に至るまでさまざまな色彩・触感に仕上げることができます。中でも、当社が独自に開発した高耐候電着塗膜技術である「TEXGUARD」を用いたスペシャルカラーであるオータム・ブラウンは、日本の秋の風情を連想させる落ち着いた高級感ある外観として人気を得ております。
トステムタイが生産しているものは、LIXILが独自開発した高耐候電着塗膜により劣化が抑制され優れた耐候性を持ちます。アルミ形材をいつまでも美しく保つことが可能です。
優れた塗膜性能で色あせしにくい。いつまでも美しい素材感(金属感)を保ちます。
TEXGUARDの高密度コーティングは硬度を向上させ、アルミ表面に耐擦傷性を付与します。
綿密な表面構造により、付着した汚れを落としやすく日々のお掃除が簡単です。
タイ工場の総面積は約60万㎡。この工場群の中に鋳造ライン3、押出・表面処理ライン4、加工ライン3を置いて、アルマイト加工をはじめとしたアルミ建材等の生産を行っています。創業は1988年。
拡張や増設を繰り返し、10年ほど前に現在の規模となりました。
当初は、生産した製品の全量を日本に向けて出荷していましたが、近頃はタイ国内市場向けが30%程度にまで拡大してきました。タイの主要産業である自動車部品業界でアルミ素材が広く使用されるようになったことに加え、ローカル建築市場などでもアルミの需要が高まったためです。
さらには、軽量で強度を併せ持つアルミの特性から、エアコンなどの冷暖房機器で使用される熱交換器やヒートシンク、成形金型などにも幅広く使用がされています。
今後も用途は拡大する見通しで、アルミの用途の可能性は無限大です。
当社は様々な市場でのアルミの用途拡大を目指してまいります。
トステムタイのアルミ表面処理、アルミ押出成形に関するお問い合わせは下記のフォームよりご連絡ください。
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