ドア、窓のサッシなどのアルミ製建材から産業用アルミ材料の製造まで、お客様のニーズに応え多岐にわたる製品を日本品質で製造するトステム タイ。
高い品質を維持するためには製造工程から納品までの全プロセスにおいて、国際規格に準じたチェックを行なう必要がある。
トステム タイはチェックに万全を期すため、2012年に自社の品質性能試験センター(Quality Performance Test Center)を設立した。
品質性能試験センター(QPTC)は自社製品のための総合試験センターで、納品前の製品の品質試験と検査を行なっている。今回はトステム タイの大薮MDと各部門を管理する担当者2名に試験センターの詳細を伺った。
「自社の品質性能試験センターで発送前の製品検査を行ない、安全性の高い製品をお届けする」
「当社はお客様に安心して製品を使用していただくため、品質・性能を確認する試験センターを設けています。タイの同センターでは、建物の開口部として要求される耐風圧性試験・気密性試験・水密性試験など様々な性能試験を行なっています。」
「タイでは通常、品質性能試験をする際は、専門機関へ委託することが多いです。しかし、弊社の製品を購入頂ければこの設備にて品質性能試験の提供も可能で検査費用を抑え、お客様の負担も軽減出来ます。」
「タイの試験センターの水準を引き上げ、国際規格に対応する」
「自社の品質性能試験センターがあることで、トステムの製品が国際基準を満たしていることを確認できます。今年度中に、試験・校正の国際規格ISO17025※を取得すべく、試験設備の拡充を図り、さらなる試験水準の引き上げを目指します。」
「使う人の安全性をタイで確認することができる」
「日本の検査装置とほぼ同じものを取り揃えたこの試験センターで、部品の細かい傷などのチェックのみならず、製品としての安全性をタイでもできるようになりました。お客様が実際に製品を使用される状況を想定しての安全性の確認が可能で、安心して製品を出すことができます。」
同センターには、様々な条件下でアルミドアの性能を試験する11の装置がある。
様々な気象状態に対するアルミドアの性能を確認する試験装置。
【試験項目(基本の3性能試験)】
■様々なレベルでの耐風圧性試験
■建物内に侵入する外気を確認する気密性試験
■建物外から建物内に侵入する水を確認する水密性試験
使用に対する耐性を調べる試験装置。(開閉、衝撃、負荷抵抗)
環境シミュレーションによる、温度および湿度の耐性を確認する試験装置。
日常使用レベルから最悪の状況での使用レベルまで、−20℃から98℃までの製品状態を確認できる。製品運搬時のコンテナ内のシミュレーションも可能。
紫外線に対しての製品の耐性や耐候性を確認するシミュレーション試験装置。
時間経過による塗料の色・艶の変化を検査する。
【テスト部品の一例】
■塗装コーティングを施した鋳物やダイカスト(ダイキャスト)の部品
■複合塗装コーティングを施した金属部品
■フィルムコーティングまたは複合塗装コーティングを施した樹脂部品
■塗装コーティングを施したスチール部品
塩分5%の塩水を噴霧し部品の耐食性を確認するための試験装置。
腐食などの促進耐食性を確認。
【テスト部品の一例】
■塗装コーティングを施した鋳物やダイカスト(ダイキャスト)の部品
■複合塗装コーティングを施した金属部品
■フィルムコーティングまたは複合塗装コーティングを施した樹脂部品
■塗装コーティングを施したスチール部品
製品を引っ張ることで強度および伸縮度を確認する試験装置。
テスト部品の耐熱性を確認する試験装置。
外部から家の内部に侵入する騒音について、製品を設置することで騒音を何デシベル(dB)低減できるかという遮音性能を確認する試験装置。
様々な温度の熱が加わった場合のゴム、プラスチックなど、製品を構成する各部品の耐熱性、断熱性を確認する試験装置。
日常の環境温度での使用から劣悪な環境温度での使用までの耐性試験を環境試験装置。
製品運搬時のコンテナ内のシミュレーションもできる。
ドア、窓製品の室外から室内への熱伝導の防止能力試験装置。
0℃(室外)と20℃(室内)と設定し、室内20℃をいかに保てるか、室内20℃を保つための電気使用量などもチェックできる。
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