産業用アルミ部品や住宅資材などのアルミ押出形材を取り扱う当社トステムタイでは、将来的な需要を見据え、お客様の選択肢を広げることを目指してこの度、サンドブラスト技術を表面加工の新しい選択肢として追加致しました。
現在、トステムタイでは以下の全4種類の表面加工・処理を実施する事が可能です。
・ アルマイト処理 :タイで日本基準の品質を実現可能
・ 溶剤塗装、粉体塗装
・ ラッピング:木目模様シートをアルミ部品に付着
・ サンドブラスト
「サンドブラスト」または「砂吹き」とは、硬度のある砂粒大の粒子をワーク表面に吹き付けることで、吹き付ける砂粒の大きさによって異なる表面の質感を生み出すことができる加工です。トステムの工程ではこの後、ワークにアルマイト処理を施します。サンドブラスト加工を施したワークは、サンドブラスト処理を施していないアルマイト処理品と同等の表面性能を実現する事が可能です。
現在、一般的にはサンドブラストの技術はワーク洗浄、サビ取り、粗化など幅広く使用されています。当社では、サンドブラスト技術を既存のアルマイト表面コーティングと融合させることにより、新製品であるマット調のアルミ材を生産する事が可能になり、お客様への提案可能な選択肢を増やすことに成功しました。
当社工場では、特注の半自動方式の機械を使用しています。ワークを機械にセットするだけで設定したプログラム通りに塗装が行われるというもので、タイ国内のサンドブラスト加工はほとんどが手作業による塗装が主流ということもあり、加工の均一性の点で優位性があります。
トステムタイでは、サンドブラスト加工に関して多くのお客様からお問い合わせを頂いておりました。タイにおいてアルミ材へのサンドブラスト加工への潜在的な需要があると見込み加工機の導入を決定しました。この様にトステムタイでは今後も需要が見込まれる分野に関して積極的に対応をしていく方針としております。
当社のサンドブラスト加工後にアルマイト処理を施した製品は、タイ工業規格(TIS) およびJIS規格 に基づいた品質試験をクリアしているため、コーティング工程が多岐にわたってもこれまで同様の高品質を維持するための管理が可能です。
ご興味のあるお客様には、熟練のエンジニアチームによるお客様のワークや要望条件にあわせた試験をご案内しております。