アルミ押出部品の日系トップメーカー「トステムタイ」は、その高い品質を評価され、タイ国内でも高い業界シェアを誇る。
今回は、タイ国内のドア・窓メーカーでの産業用アルミ部材の導入事例をご紹介する。
K.KANCHANG INDUSTRIES CO., LTD.代表取締役・タナチャイ氏に話を伺った。
<採用のきっかけ>
同社では、元々市販のアルミ部材を使用していたが、サイズや色の選択肢が少なく、品質が不安定な点などから材料の見直しを検討していた。
そこで、アルミプロファイルの自社開発・設計を開始。タイ国内外でアルミ押出工場を開拓することを決めた。しかし、海外工場での製造は、価格を抑えられる反面、大量発注しなければ費用対もあわず、時間も要することがネックとなっていた。
そこで、タイ国内の工場を探していた中で、トステムタイと出会ったという。
<導入後のメリット>
「検討の結果、トステムタイが品質・価格・納期などの面で当社の要望を最も実現できると判断しました。まずはアルミプロファイルから採用しましたが、現在では、ドアや窓付属品にまでラインアップを拡大しています。塗装・表面処理の品質、高い寸法精度、リーズナブルな価格、納期厳守などの当社の要望にきめ細かく対応してくれていて、大変満足しているからです」(タナチャイ氏)
同社では、需要に応じたアルミ部材の購入だけでなく、トステムタイと共同設計でドア・窓付属品のカスタムオーダーも行っている。
「共同設計により、より高品質の製品が得られ、お客様からの様々な要望に対応できるようになりました。特に、トステムの有する最新表面処理技術の活用は、当社がこれまで課題としてきた塗装問題の解決につながっています。
また、製品寸法の精度が高いため、以前よりも加工がしやすくなりました。寸法がぴったりと合うので、作業時間を低減することができています」(タナチャイ氏)
トステム製品導入のメリットは、品質だけにとどまらない。
共同業務におけるアフターサービスにおいて、トステムタイのエンジニアチームは毎週、顧客との密な情報交換ミーティングを行っているため、製品導入後のトラブル発生がほぼ無いという。
市販の材料を使っていた時には、使用上の問題が発生しても自社で解決するしかなく、限界を感じていました。カスタムオーダーのトステム製品を採用したことによって、そういった問題も解決できています。
トステムは、ドア・窓向けのアルミ押出部品に熟達しており、総合的なサービスを提供してくれています。試験センターを保有しているため、製品品質への信頼は厚いです。トステムと取引を始めて1年が経ちますが、使用上の問題は発生していません。将来的に、採用する製品やサービスはさらに拡大していくでしょう」(タナチャイ氏)
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