タイ全土で開催されている製造業向けイベント「Modern Manufacturing Forum」。サムライアジア編集部は10月7日にサムットサコーン県で開催された展示会でトヨタマテリアルハンドリング(タイランド)のブースを取材した。
この日は、スマートファクトリーに深く関わる10社が出展し、工場の生産性向上に貢献する製品やソリューションを披露。来場者の多くは、FA化やThailand4.0戦略に積極的な食品・化学業界(約100社)だ。
トヨタマテリアルハンドリングはAGV「キーカート」と自動倉庫(AS/RS)を展示し、来場者の注目を集めた。
「小規模な展示会は、一人一人の来場者とじっくりお話ができる大切な機会です」とマーケティング・スーパーバイザーのSirinda氏(中央)は話す。
AGV(無人搬送車)は、導入の効果をもたらす業界の幅が広いため、参加者の注目度が高い。
キーカートの本体は、ユーザ自身が使い方を工夫したり、必要な機能をあとから追加したりしやすいように、あえてカバーを付けず剥き出しである。それにより、本体価格を最小限に抑えている側面もある。
このような展示会では、その特長が間近に見えてわかりやすい。
会場の床に磁気テープを貼り、前進・後退・その場で回転といった実際の動きを披露。
来場者の足もとに近づくと障害物センサーが働き、自動でストップするという安全性も体感できる。
FA化・省人化を大きく進めるうえで重要な自動倉庫(AS/RS)や移動ラック。AGVと上手く組み合わせることで、さらなる効率化がはかれる。
しかし「タイではTOYOTAといえば自動車、マテハン分野ではフォークリフト、というイメージを根強く持たれていると感じます。私たちは総合的な現場改善の提案ができることを知ってほしい」とSirinda氏は話す。
同日の無料セミナーのテーマには、いずれもトヨタ自動車の生産方式に基づく考え方が取り入れられている。
トヨタが広めた「改善(KAIZEN)」という考え方は、タイランド4.0を推進するための重要なキーワードだ。
■講義テーマ
リーン・インダストリー4.0:スマートファクトリー化への道
生産性向上を実現する”KAIZEN”とは
トヨタマテリアルハンドリングは、企業ごとに現在の工場や倉庫の状態を見たうえで、要望にあわせて最適な改善(KAIZEN)方法を提案する。
まずは、各々がスマート生産を実現するために有効なツールを探ってみてほしい。
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Kazumasa SAITO (Japanese)
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