画像認識や画像計測、画像処理はコストがかさみ、導入のハードルが高い。そう考えている企業は少なくありません。
その先入観を覆し、安価かつ迅速に一般の現場で求められる機能を搭載したカメラソリューションを提供しているのがウエノシンガポールです。高度なLED照明技術を備え、画像処理用LED照明を得意とするシーシーエス(CCS)のシンガポール法人とタッグを組んだソリューションの導入メリットや特長をご紹介しましょう。
弊社は、2024年から画像処理用LED照明のリーディングカンパニーであるCCSのシンガポール法人と連携し、カメラソリューションの提供をスタートしました。同社はオフィス内に独自ブランドのLED照明器具の生産ラインを設け、商品の選定から製造・販売・メンテナンスまでを一貫して行っています。
この LED照明と弊社のスマートカメラや周辺機器を組み合わせることで、手軽で迅速な画像検査や画像処理、画像認識を可能にしました。
手順としては、お客様にサンプルを送っていただき、「これまで見えなかった箇所を見えるようにしたい」「見えては困る箇所を見えないようにしたい」といった要望をお聞きし、必要なレンズや照明器具の種類を組み合わせて撮影テストを行います。
スマートカメラ自体に照明がついているため、簡単な検査であれば機能設定にかかる所要時間はわずか5分。PDF内のカメラユニット・PC・thernetケーブル・24VDC電源と固定するスタンドがあれば30分ほどで検査が始められます。
撮影条件や対象製品の撮影状況によってシーシーエスが別途照明を用意いたします。スピーディにお客様の要望にお応えできるのはシーシーエスと弊社の連携によるアドバンテージです。
コストを抑えられる点もメリットの一つ。カメラやレンズ、照明、画像処理ソフトを個別に発注すると費用がかさみますが、弊社はカメラやレンズ・照明・画像処理ソフトをトータルで提供しているため、費用は他メーカーと比べて約50%〜60%ほどに抑えられるケースもあります。
導入後に現場から「この機能がほしい」という声があがり、後からプラスの費用がかかるというケースはよくありますが、弊社では必要最低限の機能を最初から搭載しているので追加コストも発生しません。OCR機能を備え、1次元各種バーコードや2次元QRコード、データマトリックスにも対応し、防水や防塵のプロテクション機能も備えているためメンテナンスも容易です。画像認識や計測、処理を始めたいというお客様の「最初の一歩」にぴったりのソリューションです。
導入後のサポートにも力を入れています。弊社のソリューションを通して画像処理の扱いに慣れ、ノウハウを蓄積していただけばと思います。
ロボットからロボットハンドまで一括した提案も行っています。弊社で扱っているヤマハロボットと通信し、カメラで撮影したデータを直接ロボットへ転送することで簡単に良否判定や角度・位置の補正が可能。ロボットコントローラを経由しPLCへ転送すれば、他社の軸制御機能を通して位置や角度を決め、部品の挿入や取り出しもできます。
この場合、シンガポールで実験を行い、お客様の環境にあったLED照明とレンズやカメラを選定してセットアップした上でお客様にお届けし実験をしていただいています。現場で調整する方が時間とコストを削減でき、お客様も手間がかかりません。「もっとこういう画像計測や処理を行いたい」というご要望があれば、追加費用だけお支払いいただければシーシーエスから在庫品を出すことも可能です。
工場のオペレーターが作業仕様書をカメラの下に置くだけで、カメラが画像を認識してロボットが必要な治具を選び、パレットに自動で配置する――。そうしたデモも検討中です。
画像処理や画像認識、画像検査、画像識別、画像読み取りをご計画の際はぜひ当社にご相談ください。