現在、ウエノベトナムでは、省エネ環境機器の一つであるアネスト岩田のコンプレッサのベトナム市場向け販売を強化しています。
今回はアネスト岩田のコンプレッサ関連製品の特長や強みについてご紹介いたします。
静音で低振動、環境に優しいオイルフリーコンプレッサ
1925年創業のアネスト岩田は、国産第1号として塗装用スプレーガンの製造・販売を行い、小形コンプレッサの製造・販売もスタート。その後も、三菱重工業と共同開発した世界初の多関節電動塗装ロボットなど画期的製品を数多く開発してきました。中でも世界を圧倒したのが1991年に投入した初のオイルフリースクロールコンプレッサです。
オイルフリースクロールコンプレッサは、圧縮室とベアリンクが完全に分離した構造が特徴で、オイル式と比べオイルが含まれないクリーンなエアを供給し、油煙による床や周辺機器の汚れもなく、オイルを含むドレンによる水質汚濁を防ぐことも可能です。
また、同社は騒音対策を徹底的に追求し、静音性の高い機種も充実しています。コンプレッサには音や振動がつきものですが、同社の付加価値型製品であれば音は気にならず、振動も大幅に低減されます。
コンプレッサの運転音自体を敬遠したい研究施設、ビル内に入っている病院、近隣との騒音トラブル対策が不可欠な町工場に同社製品が多く導入されている理由はそこにあります。日本の歯科医における同社製品のシェアは高く、高い数字は安全性&クリーン性の表れです。
▲オイルフリースクロールコンプレッサの静音性
電気代を抑え、省エネ効果と耐久性に優れた製品群
同社は、制御方式の異なる省エネタイプの機種も豊富にラインアップしています。ベトナムでは電気代の削減にすぐに効果を発揮するこの省エネ型の需要が非常に高いと考えられます。
工場の電気代の20%〜40%はコンプレッサで占められていますが、この実態は意外に認識されていません。工場の電気代を削減する場合、優先順位としてはまず電球をLEDに取り替え、インバーターエアコンを導入し、太陽光パネルを設置するという方法が一般的で、コンプレッサにかかる電気代は見過ごされがちです。
▲コンプレッサの消費電力は工場総電力の20~40%を占める
しかし、ベトナムは電力不足が続いており、2023年には北部において工場も家庭も時間決めで計画停電が行われています。いかに電気代を節約できるかは重要な社会課題。コンプレッサの省エネは電気代の削減に大きな効果を迅速に発揮し、社会課題の解決に貢献します。
ベトナム現地でメーカーエンジニアによるメンテナンスを実施
ベトナムではホーチミンとハノイにあるアネスト岩田の拠点からメンテナンスサービスを提供しており、日本本社にて3年間のトレーニングを受けたベトナム人人材を今後も増やしていきます。
現地のメーカー社員が純正部品を用いて直接メンテナンスサービスを行っている例は、ベトナムでは非常に少ないです。
機械の性能や付加価値のみならず、安心や信頼を担保している点も、弊社がアネスト岩田の製品を推奨している理由です。
コストパフォーマンスの高いアネスト岩田のコンプレッサ
弊社ウエノベトナムでは、出力は0.4kW〜132kW、サイズも小〜中規模まで、オイルフリーやオイル使用のアネスト岩田製コンプレッサを幅広く取り揃え、お客様の工場の規模や事情によっては、あえて中規模と小規模のコンプレッサを組み合わせて提案することもあります。夜間には小規模のコンプレッサのみを使えばランニングコストを抑えられるからです。
一度工場に導入すると7年〜10年は使えるため、いますぐにアネスト岩田製に切り替えてもらうことは容易ではありませんが、耐久性が高く長寿命な点は、中長期的にみればコストパフォーマンスに優れたコンプレッサと言えます。
アネスト岩田製コンプレッサの「環境への優しさ」「静音性や低振動」「省エネ性」 といった機能は今後、確実に注目度が上がっていくでしょう。
ベトナム市場でも、リプレイスする際の選択肢として大きくクローズアップされると確信しています。