ウエノベトナムでは、日本の工業用工具メーカー「兼房(かねふさ)」の金属加工用工具(チップソー/フェースミル/センタレスブレード) をベトナム国内向けに販売しております。
今回は、中でも新製品であるアルミ加工用ヘッド交換式多刃ダイヤフェースミル(フライスカッター)「Nova E'z Disc(ノバ・イージー・ディスク)」の特長や強みについてご紹介いたします。
1896年創業の兼房は、日本で100年以上の歴史を持つ工業用機械刃物の総合メーカーです。業界でも高いシェアを誇る木材加工用チップソー(丸鋸)をはじめとする刃物の製品ラインアップは、300種類3万点にものぼります。常に高度な技術をもとに製品開発を行っており、その信頼性は業界内で高く評価されています。
日本・中国・インドネシア・ベトナム(ハノイ)に生産工場を持ち、汎用品からカスタマイズ品まで様々な業界の需要に応える工具を取り揃えています。
2016年にベトナム国内向け販売子会社としてKANEFUSA VIETNAM CO., LTD.がホーチミンに設立されました。ベトナム市場では木材・金属・紙の切断用刃物の需要が高く、弊社ウエノベトナムでは、兼房ベトナム法人と協力して、自動車部品加工の顧客に向けたアルミ加工用フェースミルのPRを強化しています。
2022年に発売されたアルミ加工用「Nova E'z Disc」は、独自のロー付技術を用い、ダイヤチップを超狭ピッチに配列した多刃仕様により、高能率なフライス加工を実現するフェースミルカッターです。特にアルミニウムなどの非鉄金属の平面加工に適しており、その独自の設計によって高効率と高精度な加工が可能です。
「Nova E'z Disc」の特長は、ヘッド交換式で丸鋸形状のディスクを取り外すことで全刃を一度に交換できる点です。これにより、刃先フレ調整時間が一切不要となり、段取時間を大幅に短縮します。ディスクを丸ごと交換できることで、刃先の高さ調整が不要になり、作業者の技量に依存することなく加工品質を保つことができます。
さらに、工具ボディは再利用可能で、ディスクのみを交換することでコスト効率と環境に優しい設計が施されています。多刃設計により、切削抵抗が低減され、バリのない高品質な加工面を実現しています。また、多結晶焼結ダイヤモンド(PCD)を採用しており、切削速度が向上しています。
加えて、耐久性が高いため、長期間の使用でも安定した性能を維持します。一般的なフェースミルと比較して単価はあがりますが、中長期的にはコスト削減に繋がる選択と言えるでしょう。
ボディはアルミ素材で軽量のため、小型マシニングセンタの主軸などにも対応します。これにより、工場の柔軟な生産ラインにもスムーズに組み込むことができます。ラインナップは3種類で、お客様のニーズに合わせてカスタマイズも可能です。お客様の要望に合わせた最適なツールをご提案します。
【ヘッド交換タイプ(Nova E’z Disc)のラインナップ】
・シャンク付タイプ
・アーバー用カッタータイプ
・アーバー用カッタータイプ小型主軸機用
【加工対象例】
自動車部品
シリンダーブロック、シリンダーヘッド、タイミングチェーンカバー、カムキャップ、 ミッションケース、ギヤケース(アルミ合金)、タイミングチェーンカバー(アルミ合金) など
購入前のテスト加工などのご相談も受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。