ドイツから始まった製造業の高度化を目指す戦略的プロジェクト「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」は、新時代の製造業のグローバルスタンダードとなりつつあります。 世界的なトレンドとなった現在、製造現場、工場のFA化はますます加速していくでしょう。それを裏付けるように、全世界での産業用ロボットの需要は急速に拡大、 IFR(国際ロボット連盟)によると、全世界の工場で稼働する産業用ロボットは2016年末頃の約188万台から、20年には約305万台になると予想しています。
タイでも、政府が推進する国家プロジェクト「タイランド4.0」の実現に向け、ロボット導入、FA化を後押ししていると聞きます。
UENO THAILAND(ウエノタイランド)では、デンソーウェーブ(DENSO WAVE)、ヤマハ発動機(YAMAHA)、カム技術による高精度位置決めを実現する三共製作所の製品をメインで取扱っております。
前回のデンソーウェーブ(DENSO)に続き、今回はヤマハ発動機株式会社(YAMAHA)についてご紹介します。
ヤマハ発動機株式会社 Yamaha Motor Co., Ltd.
―Revs your Heart(レヴズ ユア ハート)―
コンパクトなセル構築、小型部品の搬送・組立、検査工程に最適な「YAシリーズ7軸ロボット」。さらなる省人化、生産性向上が見込める
30年以上の実績が信頼の証
もともとは2輪エンジンのネジ締め工程などを自動化するために開発されたヤマハの産業用ロボット。誕生以来、電子機器・電化製品の組立、 自動車部品の搬送、液晶パネルの製造など、さまざまな業界・業種における生産設備を支え続けています。
初めて市場に投入したCAMEロボットは、小型で高機能、スマートなデザインを実現し、業界の話題をさらいました。 その後も単軸ロボットや直交ロボット、水平多関節ロボット(スカラロボット)、の開発販売を続け、最近では垂直多関節ロボットもラインナップに追加。 バリエーションに関しては業界随一となっています。
ヤマハだから実現したロボット一体型ビジョンシステム
また、ヤマハはラインナップの多さに加え、ロボット、カメラ、照明、グリッパなどをロボットプログラムのみで一括制御する、ヤマハ独自のROBOT VISION(ロボットビジョン)「iVYシステム」を有し、画像を使ったFAを後押ししております。工数削減に貢献する最新のロボットビジョン「iVYシステム2」。従来機からの使いやすさはそのままに、スペックを大幅にアップさせている
iVY システムでは、プログラミングボックスでの対話形式指示に従って操作するだけで、カメラ座標とロボット座標の合致作業「キャリブレーション」が簡単に短時間で行えます。
また、カメラの切り替え、画像の取り込み、ワークのサーチなど、ビジョンの制御は全てロボットプログラムで行うことで、汎用のビジョンシステムを使用する場合に比べ、プログラム作成がはるかに容易となります。
食品業界でのラベリング装置、電気電子業界におけるテレビパネルのネジ締めなどで活用されています。
FA・ロボットなど、IoTビジネスに本格参入
さらに、2018年内に自動(FA)化された生産ラインなどを持つ工場において、ネットワーク通信を用い遠隔で稼働中の産業用ロボットを監視し、必要に応じて保守を行う遠隔管理システムのパッケージを販売予定。今後もヤマハの自動化(FA化)機器および、産業用ロボットへの期待が膨らみます。