開発型エンジニアリングで質の高いサービスを
画像一筋15年。自動車やスマートフォン向け電子部品・精密部品、半導体製品の検査過程で、外観の異常を瞬時に判断する画像検査装置のエキスパート集団が当社「ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社」です。2003年に東京で設立。製造業の集積地タイの市場には11年11月に進出しました。時はちょうど未曾有の大洪水による混乱真っ只中。復旧需要や自動化・省力化の波にも乗って、順調に業績を伸ばしてまいりました。
お客様の検査に最適なカメラ、レンズ、照明などを提案させていただいております。単に商品を納品するという〝売り切り〟を事業のスタイルとはしておらず、お客様が求めていること、私たちだからできることを総合的に判断し、親身に提案していく。そんなトータルソリューションとしてのあり方を常に追い続けています。
電子部品や半導体製品などの外観検査において、人間の目視ほど優れたものはありません。欠陥(異常)にもさまざまな形状があります。出荷が可である良品にもさまざまなバラツキがあって、一つ一つを「良」と判断していくには高度な経験値が求められます。さらには、検査対象をどのように捉えたら良く見えるかという知覚判断も人間固有の能力で、いずれが欠けた場合でも目視検査はうまくいきません。
ところが、賃金の上昇や人手不足もあって、こうした高い技能を持つ熟練労働者を常時集め続けることは困難な状況となっています。また、検査者によって検査結果にバラツキが出てしまうことも難点です。ならば、それを自動化できないかと、かつてない難題に取り組み、見事克服したのが当社の技術者たちでした。人間のように考え判断する高精度な検査アルゴリズム、それを支える光学ソリューション、さらには得られた画像を高い次元で解析する高性能な画像ツール。これらを兼ね備えた質の高いサービスを提供しています。
具体的に二つほど紹介をしていきましょう。まずは外観検査の常識を覆した立体撮像が可能な「超深度カメラ」です。立体構造の製品検査する場合、最もネックとなるのがピントのズレです。立体物の手前と奥では当然に見え方が異なり、得られる情報も違います。しかも従来のカメラでは被写体物の正面からの撮影となるため、どうしても見えない部分が存在してしまいます。
これを解決したのが特許を取得した超深度カメラなのです。最大の特徴は斜めからの撮像。それでいて全面にピントが合う独自の構造。これにより正面からの撮像では見えにくかった凹みや突起が見やすくなり、今までは見えなかった不良の検出が可能になりました。他の搬送機器に干渉することなく構成することも容易になり、それでいて一度で3面同時の撮像が可能。当社にしかできない技術です。
もう一つが、統計を利用した高度な検査手法「DefFinder」です。一般に、工業製品は環境や材質に微妙な違いがあって、完全に同じものを生産し続けることはできません。加えて、検査者によって結果にバラツキが生まれてしまう事も。良品であったとしてもどこかに微細な違いが存在し、完全に同じものは二つとありません。ところが、これを機械がいちいち「不可」と判断していたらどうなるでしょう。そうはならない検査のあり方が、この当社オリジナルの検査手法というわけです。
手順は次の通りです。統計の手法を用いて、サイズや明るさが微妙に異なる良品のデータを予め画像検査装置に記憶(登録)させます。画像検査装置はそれを元に検査を行い、形状や濃淡のバラツキについてはその影響を低減させて判断を行います。しかし、一方で合否のしきい値を安易に低くしたりはしません。こうすることで良不良を正しく見分け、不良品の市場への流出を防ぐことが可能となるのです。
次世代自動車の浸透や産業の電子化などを背景に、精密部品・機器の需要は今後もさらに高まっていくことでしょう。タイにおける生産はさらに活発化するだけでなく、ASEAN全体やさらに南アジアでも同様に、現地化が主要な流れとなっています。潜在的な需要まだまだ残されている。私たちはそう考えます。だからこそ、最高の技術、性能、信頼をすべてのお客様に。開発型エンジニアリング企業である私たちからの約束です。
■タイでの画像検査は、下記までお問合せください。
Office:
TEL︰+66 (0) 2-664-3236
Email︰sales@visco-tech.co.th
黒田
Mobile︰+66 (0) 90-649-5949
栗元(くりもと)
Mobile︰+66 (0) 89-764-3337