タイ・レーザー刻印機 導入事例|リーク試験用カプラー販売のレイズ エンジニアリング(タイランド)の場合
29/10/2024
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サムライアジア編集部

▲山田マシンツール・山田社長(左)とレイズ エンジニアリング(タイランド)・熊野MD(右)

山田マシーンツール(タイランド)は、各種刻印機や特殊工具を販売している。タイにおけるレザー刻印機の導入事例として、カプラーを製造・販売しているレイズ エンジニアリング(タイランド)への導入事例を紹介する。

カスタムメイドのリーク試験用カプラーに、レーザー刻印機で付加価値を与える

レイズ エンジニアリング(タイランド)(本社:愛知県名古屋市)は、自動車・エアコンなどのリーク(漏れ)試験で使用される「カプラー」を製造・販売している。
同社のカプラーは受注生産。「一品一様」のカスタムメイドが強みだ。
ほぼ1点モノのカプラーは、発注先の会社のロゴや製品の型式を刻印して出荷される。

同社の熊野 翔太(くまの しょうた)MDと、山田マシーンツールの山田社長に、レーザー刻印機導入について話を伺った。

▲リーク試験で使用される「カプラー」

人力(ローラー刻印機)で金属製品に刻印するのは大変

▲今まで使用していたローラー刻印機

以前はローラー刻印機を使って、手動で1品ずつ型番などを刻んでいたという熊野MD。
「打ち込む作業者によって精度が変わるため、 刻印の精度が安定しませんでした」


ローラー刻印機の問題点

① 実際に刻印するまでに、カプラーとローラーの距離の調整が面倒
② 1個1個サイズが違うので、その度に調整が必要
③ 慣れていても、たまに刻印に失敗する
(失敗すると、カプラーの表面を研磨しないと文字が消せない)
④ ローラー式のため、平面(シール治具等)に刻印ができない
⑤ 対象物はステンレス、真鍮、アルミ等、様々な材質が使われているため、刻印の深さが不均一


レーザー刻印機導入のビフォア・アフター

新たな刻印機の導入にあたり、熊野MDはレーザー式を希望した。
「ある程度の予算をお伝えした上で、レーザー刻印機の選定は丸投げでお願いしました」

同氏の依頼を受けて山田マシンツールが選定したレーザー刻印機は、オールインワンのGravotech社(フランス)製「WeLase ™」だ。

通常、レーザー刻印機は本体だけでなく、ワークの高さを調整するための治具や、レーザーの光と熱を防御する安全カバー等の周辺機器が必要となる。 しかしWeLase ™は、一体型のため、周辺機器を取り揃える手間が省ける。

▲小型で場所を取らない(左)指輪の裏側など、小さなものの狭い箇所にも刻印可能(右)

WeLase™の特長

① 消耗部材がほとんどない
② 購入して、すぐに使用可能
③ 他社製品と比べ、低価格で高いパフォーマンス
④ ポータブルで、設置場所を取らない
⑤ 刻印できるフォント、文字の飾りや図形などのデザイン機能が豊富。ロゴのインポートも可能。
⑥ マーキング用データを記憶・再生・編集できる
⑦ぐるりと360度、自動で刻印が可能(ジュエリーオプションが必要)
⑧ 用途に合わせてオプションソフトをインストールできる、高い汎用性

アクセサリ


「低価格でも必要な機能が一式揃っている。毎分何個も生産するような量産品への使用は向かないが、クラフト的な使い方ができる。レイズさんのように、多種少量生産や試作開発の現場などで綺麗なマーキングが求められる場合に有効です。(山田社長)」

下記の写真を比較すれば、ローラー刻印機とレーザー刻印機「WeLase ™」の性能の違いは、一目瞭然だろう。

Before:ローラー刻印機は、手作業による単純な刻印のみ可能


After:ロゴマークなど、細かく、デザイン性が高い刻印が可能

「今回、当社が抱えていた刻印の課題に対して、全て解決していただけました。納品時にはタイ人エンジニアにもトレーニングをしていただき、初めての取り扱いで不慣れな点があっても迅速にご対応いただきました。刻印機の選定でお困りの方は、 山田マシンツール様をオススメいたします」と、熊野MDは語った。


取材協力:レイズ エンジニアリング(タイランド)

熊野 翔太 SHOTA KUMANO
Managing Director

「カプラーはカッコいいのに、世間での認知度はものすごく低い」
インスタグラムアカウントを作成してカプラーの魅力を発信している。

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