▲住友重機械ファインテックのマグセパ・フラッグシップモデル『FINEMAG(ファインマグ)UK』
2021年7月にFINEMAGシリーズが第47回優秀環境装置表彰で 『日本産業機械工業会 会長賞』を受賞
山田マシンツール(タイランド)(以下、YMTT)様とは、住友重機械ファインテックがタイで営業活動を始めた2012年からの長いお付き合いになります。当社の心強いパートナーとして、製品の販売拡販やアフターサービス等に多大なご協力をいただいています。
この度、YMTT様に当社のマグネットセパレータ『FINEMAG(ファインマグ)』の総代理店なっていただき、タイでの販売に注力してまいります。
日本では『緑のマグセパ』として多くの製造現場で使われているFINEMAGですが、日本でのシェアNo.1が証明する高性能でありながら、価格が高めであるために、長らくタイのローカル企業様には注目されていませんでした。
ところが、3年ほど前から、タイ・ローカル工場からのFINEMAGの引き合いが増えています。その背景を探ると「メンテナンスの人手不足の中でクーラント劣化により頻発する品質トラブル」を経験した現場の方々が、FINEMAGの「高いスラッジ除去能力と絞り性能・耐久性」にコスト以上の魅力を実感いただけるようになったことが大きく影響しているものと考えるに至りました。
マグネットセパレータ導入で変わる作業現場
▲乾燥してサラサラ状態のスラッジ
工作機械を購入した時に一緒に付いてくるスラッジ回収装置は、特に指定がない場合は設備価格の低減が優先されるがために、性能よりも価格優先で決定される傾向がありました。反面、タイの加工環境は日本以上に過酷であるため、ご使用後、程なくしてスラッジ受けにクーラント液がたまるような状態や、適切にスラッジが排出されていないような状態になることが一般的に見受けられました。
しかも、タイでそれらの保守修理を行う代理店もないため、基本は「潰れたら交換」となってしまいます。
しかし、苛酷な環境であるだけに、一度FINEMAGをお使いになると、壊れにくさ、除去率とその安定性、スラッジの状態といった全ての評価点において、その性能の違いに驚かれます。
YMTT山田 晴久(やまだ はるひさ)コメント
「クーラント液にまみれたスラッジは、通常かなりドロドロの状態です。タイの保全マンにとって人手不足の中、クーラント液の回収とタンクの清掃作業を頻繁に行なうのは、かなりの負担になっている思います。その点、FINEMAGを使うと、効率よく補修されたスラッジがドロドロではなくサラサラの状態で安定的に排出され、長期間にわたりトラブルも少ないことから、加工現場の歩留まり向上と保全作業の負担軽減に大きく貢献できます。
▲他社製品のスラッジ回収(左)とFINEMAGのスラッジ回収(右)
YMTTでは、マグネットセパレータに使用する消耗品の在庫は常時40点以上あります。一般的な消耗品の交換等は、ただちに可能です。すぐに交換部品をお届けできるのが、当社の大きなメリットになります。
もともと高い耐久性を誇るFINEMAGですが、消耗部品の現地在庫と迅速なサービスサポートをYMTTが提供することで、マグネットセパレータをご使用の皆様にこれまでにない“うれしさ”を提供できればと考えております。
また、現状のマグネットセパレータの交換、あるいはクーラントタンクの更新をお考えの際は、FINEMAGへの置き換えやクーラントタンクの製作も可能ですので、是非、お声掛けください」
タイでは、住友重機械ファインテックのマグネットセパレータが販売だけでなくアフターサービスまで行なえる体制にあることを知らないお客様が多くいらっしゃいます。日本では業界シェア40%超を占める『緑のマグセパ』の認知度が上がれば、タイでもシェアを拡大していけると考えています。10年のお付き合いになる山田マシンツール様には、FINEMAGブランドの浸透とサービス面の充実を期待しております。