新型コロナの流行以降、習熟した人材の流出や受注量の急激な増減にさらされるタイの製造業では、加工の複合化による工程圧縮や製造工程の自動化(FA)により、人に頼らない生産システムの構築が大きなトレンドとなってきました。
山田マシンツール(タイランド)(以下、YMTT)では、ニッチな商材とサービスでお客様のご要望にお答えしてきた経験を活かし、お客様にとって効果的なFA化手法を提案しています。
現在、コロナ禍を経験したタイの製造業が直面している製造現場での労務問題は、概ね以下の2種類に代表されます。
1.ミャンマー等隣国からの就労が難しくなり、単純労働者の確保が難しい
2.時間を掛けて教育してきた人材がロックダウン中の一時帰休後、復帰せず生産性や品質が悪化した
また、部品製造業の顧客となる完成品メーカー各社においても、作業者の安定的確保が難しい社会環境であることは認識されており、そのような環境において品質・効率ともに安定的に生産継続できる工程を有する事は、部品調達先としての大きなアドバンテージになります。
ただ、作業者の問題は一般的にロボット等を使用した自動化での解決が検討されるものですが、多くの場合、局所的且つ単純な「人からロボットへの置き換え」では投資対効果に疑問符がつき、実行に踏み切れない会社が多いことも事実です。
その際に当社は「俯瞰的にお客様の問題を捉えたうえで工程をリフォームすることで主目的以外の副次的な付加価値を創出する」という点に着目し、構想・提案いたします。
例えば…
1.パレタイズの荷役要員が確保できない
主目的:ロボット化で人員問題解消
工程リフォーム:一個移送ではなくレイヤー搬送に変更
副次的付加価値:大幅に高速化し、出荷能力を飛躍的に増強
2.工作機械オペレーターの入れ代わりが激しく、作業教育も追いつかない
主目的:工作機械へのワークの脱着作業と工程内検査を無人作業化
工程リフォーム:工程内検査の結果を工作機械のNCへフィードバックし、自動で加工パラメーターを補正、検査結果ログも外部出力可能にする
副次的付加価値:検査結果の統計データを人の判断を介さずに自動生成。工具寿命の統計データも見える化が可能に
単純な人件費見合いの投資ではなく、長期的な安定稼動や生産性の向上といった副次的な効果を織り込むことで、コスト低減に留まらないお客様の付加価値の創出に貢献することができます。
YMTTでは、優秀なエンジニアを育てるために積極的に教育の機会を設け、人材育成に投資しています。タイに常駐している日本人エンジニアのもとで育ってきたローカルのエンジニアたちは、既に日系ロボットメーカーの全メーカーに対応可能であり、お客様からのご要望に十分お応えできる能力を身につけています。
日系のお客様からのご相談は日本語で、タイ人のお客様へはタイ語でお応えいたします。
タイでは初めてロボットを導入するというお客様が多いのですが、YMTTは価格に表れづらい細部まで手を抜かずに作り込み、十分な剛性で長期間安定して使い続けられる設備のご提案をいたします。
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