山田マシンツールは、刻印機の専門メーカーです。業界のパイオニアとして、マーキング装置の製造・販売を行っています。また、ツーリング工具や特殊工具も取り扱っています。特殊工具については、他にはない珍しい製品を多数取り揃えており、お客様から好評をいただいております。
しかし、“特殊”かつ“マニアック”な製品のため、「どのように選べば良いか分からない」といったお客様の声をもいただいているのも事実です。そこで、今回のニュースでは、特殊工具の中からローレット(金属に施す凹凸上の細かい加工)に関するよくある質問を紹介し、私、内谷が質問にお答えします!
A:加工方法は基本的に、ローレットが掛かっている位置や材質、ピッチ、ワークの全体形状によって選択されます。切削ローレット工具は材料の端(エッジ)から加工するので、シャフトの中間部分など等には向きません。また、切削式は、転造式よりもツールホルダが高価になります。当社が切削ローレットを推奨しているケースは以下の通りです。
1.薄肉パイプ形状の外周ローレット
2.挽目が長いローレット
3.転造に不適格な(延性が小さい)材質
6.ピッチが大きく材料や機械への負荷を軽減したい場合
A:ローレット(ナーリング)のピッチをモジュールから㎜に換算するにはモジュールの数値に円周率を掛けて下さい。
例えばモジュール0.3(m=0.3)を㎜に換算する場合、以下の計算式となります。
0.3×3.14=0.94≒P1.0
ローレット(ナーリング)は、ねじ、ギア、スプライン、セレーション等と異なり精密さを求められないので近似値換算でピッチを選択します。
A:残念ながら、ローレット工具では加工できません。セレーションやスプラインは諸元の寸法による制約が多いため、外周を転がしながら加工するローレット加工では外周の山数すら限定する事が出来ないのが実情です。
今回は、ローレットに関する質問と回答をご紹介しました。
ローレット(ナーリング)加工は、「機械加工一級技術認定」の課題の一つにもなっており、熟練の技術者でも難易度の高いものです。
ローレット加工およびローレット工具についてのご質問、お困りごとがございましたら、山田マシンツールまでお気軽にお問い合わせください。
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