近年、タイのモノづくり市場では、小径部品加工の高精度化・複雑化が顕著に進行しています。山田マシンツール(タイランド)(以下、YMTT)は、そういったトレンド需要にしっかりお応えできるよう、複合加工向け工具や各種ソリューションを揃えています。
今回は、2023年8月24日~25日に開催された「CITIZEN CINCOM MIYANO PRIVATE SHOW 2023」に展示したYMTTならではの製品や設備をご紹介致します。
今回の展示会は、『自動旋盤の極限複合加工化+FAによる複雑形状部品の無人生産』という大きなコンセプトを軸にし、精密旋盤向け特殊工具とFAソリューションを目玉として展示しました。
<主な展示ソリューション>
■ 複合加工用工具『PCM ライブツール』
一般的な工作機械で、特殊加工を可能にする工具PCM製『ライブツール』
■ ポストプロセスFAシステム
高精度CNC旋盤Miyano『GN3200』× 洗浄工程 × 三菱電機 垂直多関節ロボット × 検査ユニット(ISSOKU・MAGNESCALE)
★切削~洗浄~乾燥~検査工程を1つの装置に集約し、搬送を含めて各工程を自動化したソリューション
■ ミストコレクター『フィルタミスト』
安全・省エネ・低コスト・メンテナンス性を兼ね備えたコスパの高いミストコレクター
タイは長らく、世界的なハードディスク(HDD)関連製品の製造拠点としてアユタヤを中心に栄えてきました。HDDに代表される電子デバイス用部品の加工業界では、価格や精度面においての競争が激しく、コストをおさえながら高精度を維持するためにはワークを掴み変える回数を削減し、できるだけ少ない機械で加工を完結する(工程をまとめる)手法が一般的でした。
そのような中、近年では市場縮小などの背景から、電子部品加工業界のターゲットが徐々に自動車部品製造へシフトしてきています。自動車部品市場においても、近年は部品点数の削減や軽量化を目的に、高精度化・複雑形状化が進み、加工難度が上昇傾向にあるため、工程管理や品質保証に頭を悩ます現場は少なくないはずです。
今後、複雑形状化が更に進展する小径の自動車部品加工分野では、電子部品加工で培われてきた工程集約の考え方を発展させ、かつFAを取り入れることで、検査工程の削減・専従ワーカーのゼロ化・不良率の大幅な低減・品質トレーサビリティの確立など、生産性の革新的な向上が可能となります。
弊社YMTTでは、複雑形状部品を素材からワンチャックで完成品状態まで加工完結させるのに最適な特殊工具を幅広く取り扱っています。
また、現在は工具のみならず、加工・搬送・検査・出荷までの製造工程を一括りで効率化させるFAソリューションにおいても多数の納入実績があります。
お客様が作りたいワークの図面一枚を共有頂ければ、シチズンマシナリー様をはじめとする機械メーカー様との協力の上で、加工工程・ツールレイアウト・測定方法の選定など、ポストプロセスの自動化までを全体最適化したオリジナルソリューションを提案致します。
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