高品質ポリ袋生産を支えるコンプレッサー&エアフィルタを導入
ショーエイプラスチック(タイランド)は、ポリ袋やフィルムパッケージなどを企画・製造・販売する株式会社ショーエイコーポレーション(本社:大阪)のタイ子会社として2011年に設立され、日本品質のポリ袋製造を行っている。
日系100%のタイで希少なポリ袋メーカー
主に100均ショップやドラッグストア、スーパー向けに、ごみ袋やレジ袋、ジッパー付き袋、消臭袋、鮮度保持袋など様々なポリ袋商品を製造し、そのほとんどを日本へ輸出している。タイにおいては数少ない日系100%のポリ袋メーカーだ。
近年ではタイの顧客も一部あり、工場内で使用するポリ袋や飲食店用の商品袋を提供している。
現在では300名を超える従業員を抱え、月間売り上げは約7,000万バーツ、最大月産量は850トンにのぼる。
▲商品の一例:最近はキッチン用の生鮮保持袋や消臭袋(赤ちゃん用おむつ袋にも)が伸びているという
小ロットや特殊材料にも対応する柔軟性が強み
タイで多くのポリ袋メーカーがあるなかで、ショーエイプラスチックの強みは、高い柔軟性と品質の高さにある。
ポリ袋10,000枚~対応が可能。
✓ 特殊材料対応可能
お客様指定の原料やマスターバッチの使用など、特殊素材・特殊加工での袋生産も可能。
✓ 柔軟なカスタマイズに対応
ユーザーはプライベートブランドも多く、ロゴデザインやジップロックチャック付など様々なカスタマイズに対応可能。常時約150種類の商品を製造し、これまでの共同開発を含めた実績は800種類以上にものぼる。
✓ 衛生管理&品質の維持管理体制
2023年にISO9001、ISO14001、ISO22000、ISO45001の認証を取得。
CSR監査として、WCA監査済み、SEDEXメンバーとしての登録もしている。
クリーンルームを完備し、日本レベルのQCを徹底している。
また、最近のトレンドとして、環境に配慮した商品のニーズが増えているという。
例)
・バイオマス原料を使った袋
・PCR(リサイクル原料)を使った袋
・OBP(オーシャンバウンドプラスチック)を使った袋
ショーエイプラスチック(タイランド)自身も、昨年には太陽光発電システムを導入するなど、環境保護の活動に積極的に取り組んでいる。
高品質なポリ袋の製造を支えるコンプレッサーとエアフィルター
ポリ袋の製造には、圧縮エアを使う機械が多数使用されており、圧縮エアの質・量は重要なポイントだ。
・インフレーション成形機 48台
・製袋機 42台
長年使用してきたコンプレッサーには課題があり、2024年11月には山久タイランドを通して三井精機製のインバータ式コンプレッサーを現工場に2台、新工場に1台導入した。
山久からは、エアの使用量に沿った最適なコンプレッサーの導入プランとともに、工場のレイアウトを考慮した適切な配置と環境(コンプレッサールーム)も一緒に提案があった。
▲工場内の温度上昇を防ぐためコンプレッサールームを設置
■導入の背景(目的)
・電気代の削減
・従来のコンプレッサーは長年使用し、圧力が足りなかった
・エアによる異物混入を防ぎたい
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■導入後の効果
・エアが安定して製造も安定(商品ロスの削減)
・適切な設置レイアウトになり、工場内の熱こもりがなくなった(労働環境改善)
また、製袋機には前田シェルのエアフィルターを取り付けて、成形したポリ袋を送り出す際のエアの異物除去に活用されている。
山久との取引は2023年からだというが、困りごとに的確に応える課題解決力とフットワークの軽さに信頼を寄せているという。 今後もショーエイプラスチックが高品質製造を続けるうえでの頼もしいパートナーとして山久タイランドとの取り組みは継続していくだろう。