約100年にわたる信頼と実績!はかりの専門メーカー ヤマトスケール
21/12/2017
伊勢 聡
マネージングダイレクター
豊富な製品群で現場を支える創業100年の「はかり」メーカー
我々「ヤマトスケール・タイランド」の親会社である「大和製衡」が創業したのは1920年のこと。以来、開発から製造、販売まで「はかり」1本でやってきた、「はかり」の専門メーカーです。「はかり」=計量機器というのは製造業において、原材料の調達から製品製造、出荷に至るまでの生産プロセスで欠かせないツールの一つ。それまで培ってきた経験と、高品質の製品群を背景に、海外においても商機はあると80年代より海外進出を展開。これまでに中国やインド、欧米各所に拠点を設けてきました。
タイに現地法人を設立したのは、今から2年前の2015年になります。近年、世界的に経済が伸び悩む中で食品産業は堅調な成果を上げており、タイの食品産業は東南アジアの中でも最大の市場規模を誇る魅力的な国。また、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジアといった、いわゆるメコン経済圏のハブとしての顔も持ちます。アジアでの販売力強化を考えていた我々にとって、ここしかない、と進出に乗り出しました。
元々、海軍用戦闘機(ゼロ戦)を作っていた川西財閥の一つ、川西機械製作所の衡器部門が親会社「大和製衡」のルーツであることから、我々の技術の基盤は航空技術。ですので、我々の製品は頑丈で耐久性が高く、長期的に使用が可能です。それに加えて、豊富なラインナップも強みで、高品質で精度の高い計量機器のご提案を実現しています。
中でも、タイの食品分野で最も需要が高いのは「組み合わせ計量機」です。タイの企業では、計量ラインが人の手によるものが多く、自動化が遅々として進んでいないのが現状。近年の人件費高騰、そして離職率の高いタイにおいては、安定生産を確立すべく、設備導入による省人化・自動化は至上命題だと感じます。
我々は、組み合わせ計量機以外にも、産業用計量機器から台秤まで、大型から小型のものまで、数多くの「はかる」ツールを取り揃えていますが、強みはそれだけではありません。ハード面の充実を図る一方で、常に「お客様の要望に真摯に向き合い」コンサルティングを行うことを第一としています。人件費削減やロス率の低減、生産性の向上など、お客様のニーズに合致する提案は当然で、そこからさらに個々の現場に合った本当のソリューションを、お客様の立場になって考えることが大事だという事を、日々のお客様との関わりから痛感しています。もちろん、トラブルの即時対応から巡回サービスまで、アフターケアも万全の体制を整えています。
16年6月にはアソーからバンナーへオフィスを移したのですが、新しいオフィスにはショールームを備えており、お客様の前でデモやテスト操業を行えるようになりました。導入前に弊社製品や機能を実際に確認できると評判で、お蔭様で「自社工場で試してみたい」という声も多くいただいています。
これからも計量ニーズがある様々な産業分野でタイの産業を盛り上げると共に、ASEAN諸国の経済成長の一端を我々の「はかり」技術で担っていければと思います。