日系エアコン真鍮部品製造メーカー「東芳工業タイ」への工作機械の導入事例2回目となる本稿は、②マシニングセンタ編をお送りする。
山善タイランドが提唱する「ターンキーシステム」により、工作機械とサポート機器、消耗品、アフターサービスに至るまでのトータルソリューションを実現する。
(ターンキーシステム:鍵を回すだけで全ての装置が稼働し、目的とする結果が得られるシステムのこと)
下記が、東芳工業タイのマシニングセンタ業務における『ターンキーシステム』を構築するために導入した製品群となる。
「東芳工業タイは、マシニングセンタを主に試作品製作の際に使用している」と鈴木工場長。
マシニングセンタにバーフィーダーを取り付けることができないため、切断した素材を人の手でセットする必要がある。量産には向かないのでフル稼働はしていないが、大きめのワークの加工ができるため、東芳工業タイにとって必要不可欠な工作機械だ。
Brother・・・ SPEEDIO M140X1
東芳工業タイはブラザー製のマシニングセンタを2台所有している。
旋削加工とマシニング加工を分けて作業していたワークを1台に加工を集約。これにより機械間のハンドリング時間を削減できる。
1チャックにより複数工程が1台で行なえるため、ワーク取り付け時の誤差修正の時間も節約が可能だ。
山善タイランドは、切削用の刃ものをつけるツールホルダーも扱っている。
東芳工業タイは刃ものの9割を自社で作っているが、1割を山善タイランドから調達。
OSG、スミトモ、タンガロイと、各社の刃ものの取り扱いがある。
※次の③から⑦は、導入事例①自動旋盤編と同じ仕様である。
白山・・・スクレーパー式チップコンベヤ
モアテック・・・スクレーパー式チップコンベヤ
切粉のコンベヤ。これがないと、大量の切粉が周りに散乱。
集めた切り粉はスクラップに出し、再利用される。
アピステ
制御盤用のクーラー。
マシニングセンタの制御盤に使われる半導体・電子部品は、熱によって故障率が大きく変わる。機械の故障を防ぎ、長期間の使用を実現するためにも冷却装置は欠かすことができない。
アピステ
工場内に漂う揮化したクーラントオイルを取り除き、空気を綺麗にする。
普通の消火器で機械の火を消すと、消火剤の除去など、その後のメンテナンスに時間がかかる。しかし、二酸化炭素で自動消火すれば、復旧が容易になる。
モレスコ
クーラントオイルとして使用。ピーク時には1ヵ月で10t以上使われるという。
東芳工業タイの鈴木 順一(すずき じゅんいち)工場長は、山善タイランドの印象を次のように語った。
「エアコン業界では、2021年はコロナ禍前の2019年並みの景気に回復すると言われています。山善タイランドさんからは、年間7〜8台は工作機械を購入していますが、設備投資の他にも定期的なメンテナンスやアフターサービスをしっかりとやってもらっています。」
協力:東芳工業タイ/TOHO INDUSTRY (THAILAND) CO., LTD.
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