2024年9月20日(金)に山善ピントンオフィスにて工作機械・産業機器の展示会第13回YAMAZENピントンプライベートショーが開催された。省エネ、製造コスト削減、不良品(NG)削減を目的とした自動化需要の高まりを受け、今回は『Automation for The Future』 をテーマに企画されている。
協賛メーカー40社以上の製品展示や専門セミナー、ラッキードローといった様々な催しが行われた。
【協賛メーカー一覧】
■機械部
Brother, Cincom(CITIZEN), Okuma, Yamasaki Giken, CGS, NIC I.D, IKURA SEIKI, KAWASAKI ROBOT, MINEBEAMITSUMI
■機工部
AMADA, KITAGAWA, SOUL (TEIKOKU CHUCK), JAM, ERON (NABEYA), APISTE, ECO POWER FIT, MORETECH, KANETEC, MYUTECH, OSG, NIKKEN, YUKIWA, BLUM, MST, KYOCERA, TUNGALOY / NTK, SUMITOMO ELECTRIC HARDMETAL, MITUTOYO, THK, DELVO (NITTO KOHKI), CKD, TECH MAN, DESOUTTER, NANSIN
今回の展示会における山善のメインターゲット層はチョンブリー・ラヨーンなどのタイ東部に進出し始めた中華系企業だ。
今年は中国語対応可能なスタッフも配置し、幅広い層の来場者が製品からアフターサービスに至るまで十分な情報を入手できるよう努めた。結果的に、自動車部品や電子部品製造関連の中華系企業4社が来場した。
「今年は特に製造コスト削減、サイクルタイム短縮、工数削減を目的としたソリューションや機械、ならびに人的ミス削減につながるオートメーションに対するお客様の関心が高まっていました。
また、これらと同様にお客様が強い関心を寄せている事柄として、CO2排出量削減が挙げられます。CO2排出量についてはタイでも2~3年以内に制限を義務付けられる可能性もあり、多くのお客様は環境に配慮した製品を求めていると感じました」(工具課 Suchart 氏)
『Automation for The Future』のテーマに沿った省エネや環境配慮製品が多く展示された。
■ APISTE ミストコレクター
ミストコレクターは有害物質に分類されるオイルミストを吸引する機械で、「GME-S-eco series」はアピステの新製品。業界最高クラスの大風量アクティブサイクロンとインバーターでの風量制御により、省エネ性を追求したシンプル設計のが特長だ。
関連製品
・GME-S400-eco
・GME-S750-eco
・GME-S1500-eco
山善セレクト
■ Praviya Eco Power Fit
PratiyaのEco Power Fitはエアコンや冷凍機の稼働状況を継続的に監視し、同時に室外機の消費電流を計測することにより消費電力を削減する30,000台以上の販売実績がある製品だ。消費電力削減状況のデータを360日分保持し、時間帯や季節に応じて制御率の変更を行うことができる。
山善セレクト
■ TORRY ENGINEERING HAYATE Air Removal
ワーク表面に付着した水滴や異物の除去を行うことができるだけでなく、エア消費量を大幅に減らすことができるエアノズル。ランニングコストと環境負荷を低減に加えて低騒音化が図れる。
特長
・一般的なエアノズルと比べ薄板状の高効率エア吐出により、エネルギー消費量削減と騒音ストレス軽減を実現
・一般的な製品よりも高速なエア吐出が可能。吐出速度は80~125m/s
・ランニングコストを最大1/5に削減、更にCO2排出量削減に貢献
・一般的な製品と比べ騒音値は-10dB(A)、騒音を軽減
製品ラインアップ
全6タイプをご用意
【その他出展メーカーブース紹介】
■ Blum Production Metrology Pte Ltd.
■ BROTHER COMMERCIAL (THAILAND) LTD.
■ CGS ASIA
■ Citizen Machinery Asia Co., Ltd.
■ KITAGAWA (THAILAND) Co., Ltd.
■ MITUTOYO THAILAND CO., LTD.
■ NIDEC MACHINE TOOL (THAILAND) Co., Ltd.
■ NIKKEN
■ OKUMA TECHNO (THAILAND)
■Tungaloy-NTK Cutting Tool (Thailand)
■YAMASAKI GIKEN
今年のYAMAZENピントンプライベートショー2024は1日のみの開催ながらも、69社183名にのぼる来場があり、90件の実引き合いにつながったという。
来年の展示会および今後の業界での展望に関して、山善のスチャート氏は次の通り述べている。
「EV人気の高まりにより、今後自動車部品の多様化が進むでしょう。これによりお客様の高精度且つ多用途ならびに複雑な作業への対応を兼ね備えた複合的な機械へのニーズが高まると推測されます。
来年もこれまでと同様、山善はお客様ニーズに合わせた厳選された製品と共に最適なソリューションをご提案していきます」