近年、機械加工の高精度化が進むとともに、加工材料も多様化・高硬度化し、いっそう加工が難しくなっています。難削材であっても精度の高い加工が求められることから、ダイヤモンド工具に対する需要は高まる一方です。
スイス発祥で精密CNC工具研削盤のトップメーカー「ロロマティック(ROLLOMATIC)」は、レーザ加工機の開発にも注力しており、めざましいスピードで技術革新が進んでいます。
本稿では、最新のダイヤモンド工具レーザ加工機をご紹介します。
■CNC5軸ダイヤモンド工具レーザ加工機LaserSmart 510
LaserSmart 510は、PCD(多結晶焼結ダイヤモンド)、CVD(気相合成ダイヤモンド)、MCD(単結晶ダイヤモンド)、CBN(立方晶窒化ホウ素)といった超高硬度材の精密加工に特化したレーザ加工機です。
前モデルからソフトウェアや光学部品のレイアウトを改良し、加工速度が従来比4.5倍にアップしました。
EDM(ワイヤーカット/放電加工) と比較すると、約4 倍の加工スピードを誇ります。
【LaserSmart 510の特長】
■圧倒的な加工スピード(放電加工の約4倍)
■安定した精度に貢献するワンチャック全加工
■3D加工でドリル製造も可能
■最適化されたレーザパラメータを内蔵
加工スピードを追求!ブランクの取り代(加工しろ)管理も不要に
多くのレーザ加工機はチップの端から粗加工をすることが前提となっており、加工時間の短縮には、ダイヤモンドチップの取り代を少なくするなどの前処理が必要でした。
LaserSmart 510は加工時間の短縮を追求し、独自の粗加工レーザパスを採用しています。任意の位置での効率的な切り離しが可能で、取り代の大きいチップも厳密なブランクの取り代管理をすることなく短時間での加工を実現します。
高精度を支えるワンチャック全加工
任意のR をつけた加工も可能で、シャープエッジ加工、チップブレイカやドリルのランド加工なども、ワンチャック全加工で行ないます。
3D加工でドリル製造も可能に!
LaserSmart 510は、これまでレーザでは不可能とされてきたソリッドドリル製造をも可能にしました。
最大直径3㎜までの3D加工に対応できます。
ダイヤモンド工具は超硬ドリルの代替として、これまで切れなかった材料を切ったり、これまで以上の磨き上げを可能にしたりと、モノづくりを下支えし、イノベーションをリードする存在です。また、ダイヤモンド工具自体が硬く長寿命であるため、"環境に優しい工具"ともいえます。
それだけに、メーカーは精力的に技術革新に努めており、この5~6年ほどは特に急成長を遂げています。
「レーザ加工機はとにかく高価」というイメージが根強いですが、レーザ光源のユニット価格は徐々に下がっています。また、加工時間が圧倒的に短く済むことから、多くのお客様が具体的な導入を検討する時代に突入したと言えるでしょう。
タイでレーザ加工機に興味をお持ちの方は、ぜひこの機会に実際の加工サンプルをご覧いただき、最先端のレーザー加工の世界をご体感ください。
タイ・インドネシアをはじめ東南アジアで切削工具研削盤・ダイヤモンド工具レーザ加工機をご検討の際は、下記フォームよりご連絡ください。
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