ワークの計測〜再セットに時間を取られていませんか?
金属部品加工の現場において「加工時間の短縮」は最重要課題のひとつと言っても過言ではないでしょう。ワークを顕微鏡などの測定機で測定し、修正があれば再び加工機にセットして追加工する…複雑な形状やシビアな公差であるほど、この工程に手間と時間を取られてしまいます。
今回は、そんな金型加工のお悩みを解決する画期的な製品である、新型機上測定機『NK-2000』について熊本精研工業の越智部長と共にをご紹介していきます。
チャック状態のまま計測〜追加工できる!段取り替え不要の機上測定機『NK-2000』
熊本精研工業の新型機上測定機『NK-2000』 は、ワークを加工機から取り外すことなく寸法計測が可能な加工機内計測システムです。
チャック状態のままで追加工寸法を正確に把握し、そのまま追加工ができるため、ワークの再セットにかかる時間と手間を削減します。
ワークを固定したままリアルタイムでCAD(DXF)データとの差分を計測値として得られるため、加工精度の向上にも役立ちます。
機上計測のメリット
1)加工時間を短縮、ロスを削減
・再セット(段取り替え)の必要なし
・ワークの廃棄(ロス)が激減
2)加工精度の向上
・高精細な加工面エッジ検知
・CAD図との差分を計測値として確認、そのまま追加工
3)各種演算を1台で行える
・豊富な計測メニュー:R計測/垂線計測/仮想交点/角度計測など
・計測結果の座標を登録、ピッチ計測も容易にできる
▲デモ加工の様子
▲CAD図比較機能イメージ
▲CADデータを取り込み、差分の計測値表示可能
◆対象加工機
形彫放電加工機/ワイヤ放電加工機/マシニング/フライス/平面研削盤/プロファイル研削盤/旋盤
金型製造現場の声から生まれた画期的な機上測定システム
「製造販売元である当社熊本精研工業は、精密金型部品を製作している金型加工メーカーです。『NK-2000』は、同社が単眼鏡を製造するにあたり、さらなる精度を追求して高精度カメラを独自開発したことに始まり、改良を重ねてお客様からもご好評いただいたことをきっかけに製品化されました。
まさに、ミクロ単位での超精密加工技術に携わる技術者が求めた“理想的な測定システム”なのです。5年前より販売を開始し、日本国内で約200台以上の販売実績がございます。」(熊本精研 越智氏)
タイ国内向け出張デモサービス実施
米沢工機(タイランド)では、2022年4月よりタイにおける販売総代理店として同製品の取り扱いを開始しました。日本では実際のお客様のワークでデモを行い、効果を体感いただいたお客様の購入およびリピート率が高い製品です。
本当に精度がでるのか?どれくらいのリード短縮になるのか?
機上測定機『NK-2000』の高精度と利便性を実感していただくために、タイ国内向けの出張デモを受け付けております。実機デモをご希望のお客様は、まずはお気軽にお問い合わせください。
熊本精研工業/KUMAMOTO PRECISION TECH Co., Ltd.
1976年創業。福岡県に本社および工場を保有しており、金型の超精密加工・微細加工を得意とする金型加工メーカー。精密金型部品加工、微細3次元電極加工を中心に、プレス金型組立、金属箔抜き金型設計・製作を行っている。高い加工精度が評価され、宇宙航空研究開発機構(JAXA)への部品納入実績を持つ。
熊本精研工業/KUMAMOTO PRECISION TECH Co., Ltd.
越智 英二 Eiji Ochi
Managing Director
光学カメラ・レンズ関連の技術開発に従事
2018年 熊本精研入社、「NK-2000」の開発を牽引
タイで機上測定機をお求めの方、金型加工にお悩みをお持ちの方は下記フォームからお問い合わせください。