アーレスティテクノサービスの金型冷却装置「ジェットクールシステム」は、細い中子ピンを内部から冷却できる装置です。細い中子ピンを冷却することにより、中子ピンの焼き付きを防ぎ連続鋳造が可能になります。中子ピンを磨くための停止時間を大幅に削減できます。ダイカスト製品では、中子ピン周辺部が急激に冷えることにより強力なチル層が形成され、圧漏れ対策につながります。またアルミニウムの凝固が早くなることで引け巣を内部に追いやることができ、加工不良対策につながります。
また、内部冷却を強化することにより離型剤を減らすことも可能となります。同時に工場内のミストが減少しますので環境対策にもつながります。焼き付きがなくなることにより中子ピンの抜け勾配を少なくすることが可能となりピン穴の加工代を少なくすることができます。
【実績例】
◾️焼き付き防止
細い中子ピンを冷却しなかった場合、約50ショットの鋳造で焼き付いたのに対して、ジェットクールシステムで冷却した場合、約5,000ショットでもほとんど焼き付きは見られません。
◾️磨き時間の削減
1日1回以上の磨き作業をしていた中子ピン、ジェットクールシステム導入後は
磨き作業することなく鋳造が可能となります。
◾️圧漏れ不良率が減少
中子ピンの周辺が急激に冷えることにより、強力なチル層を形成します。これにより圧漏れ率が減少します。
◾️中子ピン周辺における鋳巣発生防止
ジェットクールシステムを使用すると、中子ピン周辺の凝固が早くなり、鋳巣が奥に追いやられ、中子ピン周辺の引け巣はほぼなくなります。
【製品特徴】
◾️細い中子ピンを内部から間欠冷却するための装置
◾️外径φ4からφ10のピンまで冷却が可能
◾️冷却水を沸騰させずに冷却穴先端まで届かせることが可能
◾️エアパージ機能で過冷却を防止
◾️流路系統別に冷却時間の制御が可能
◾️専用回路により通常冷却と完全分離
【製品ラインアップ】
金型の大きさや冷却するピンの本数、供給水の使用方法に合わせて、機種を選択できます。
◾️ジェットクールシステム Mタイプ
機種:冷却本数
M20:約20本
M40:約40本
M60:約60本
M100:約100本
◾️クローズドジェットクールシステム Cタイプ
機種:冷却本数
C20:約20本
C40:約40本
C60:約60本
*各機種の冷却本数は目安であり、使用する細穴金型冷却管の径、長さ、ピンの冷却穴径、長さによって変動します。
タイでダイカスト金型の細いピン冷却でお困りの方は、当社にご相談ください。