タイハイベックスは、モノづくりの自動化に貢献する装置やソリューションの提案実績が多くあり、特に「ねじ締め」「塗布」「はんだ付け」「基板分割」などの工程の自動化を得意としています。中でも、はんだ付け工程のソリューションとして、ジャパンユニックスのはんだ付けロボットを積極的に推奨しています。
本稿では、ジャパンユニックスの小島氏とともに、同社の製品特長や強みについてご紹介していきます。
ジャパンユニックスは、日本で初めてのはんだ付けロボット専業メーカーとして1974年に創業し、2023年4月に50周年を迎える日本を代表するはんだ付けソリューションの老舗企業です。
製品の品質や機能だけでなく、加工工程やノウハウが重要となる「はんだ付け」の業界において、50年以上の経験から得たデータやノウハウから、再現性のある解決方法を提供し、お客様の条件にあった最適な製品・ソリューションを提案できる点で、競合他社とは一線を画す存在です。
タイでは特に、手はんだでの後付け工程の自動化に最適な、卓上型ロボットが人気です。
■ 卓上はんだ付けロボットDFシリーズ
はんだ付けの自動化は、品質の安定に最も効果を発揮します。
DFシリーズ専用のモニタリングソフトウェア(Soldering Manager)を接続すれば、はんだ付け温度やプログラムの実行有無など、様々なはんだ付け工程の見える化・データ化を実現します。
「はんだ付け時の映像・データを記録することで、より高いレベルでの工程管理を実現します。記録したデータは、ジャパンユニックス側でも遠隔管理が行えるため、万が一のトラブル発生時に原因解析に活用でき、より迅速なアフターサポートへとつながります。はんだ付けに伴う問題は、NG品をみるだけでは解析しづらい面も多く、加工工程も含めた分析が必要です。
ソルダリングマネージャーは、2次元コードの読み取りによるシリアル管理にも対応しています。録画機能と合わせることでより、充実したトレーサビリティに対応できます」(ジャパンユニックス 小島氏)
今後、タイを含めて世界的に推奨していきたいソリューションが「レーザーはんだ付け」です。
非接触でのはんだ付けによって温度制御がより容易になり、
・品質の安定
・量産率が良い
・極小サイズの部品にアプローチしやすい
など、はんだ付け品質の改善により高い効果をもたらします。
コテ付けロボットと同様に、トレーサビリティを実現する専用のソフトウェア(Soldering Manager)も展開しています。
「ハイベックスグループは、東南アジアに強いネットワークを持っており、タイには日本人も常駐しているので、販売・アフターサービスともに信頼をおいている代理店です。
タイはEVの製造拠点としても注目されているエリアです。安全品質が求められる電子基板の車載部品の場合、マニュアルソルタリングNGと考えるメーカーも多いと聞きます。そういった点で、タイにおける今後の自動はんだ付け需要拡大に期待をもっています。
当社の製品開発は、お客様の要望を反映していくのが特長です。
今後とも、タイハイベックスさんとの強い連携を続けていくことで、日本のみならず、東南アジアのお客様の需要にもしっかり応えられるソリューション提供を実現していきます」(ジャパンユニックス 小島氏)