タイハイベックスは2023年より、中国のロボットメーカー「DOBOT」のタイ国内正規販売代理店としての活動を始めた。DOBOTは、高い業界シェアを誇る協働ロボット(COBOT)のメーカーだ。
DOBOTの名称は、「DO OUR BEST OF TECHNOLOGY」を意味しており、2015年に中国深圳市にて創立された。中国・山東省にアジア最大級のCOBOT製造工場を保有し、年間の生産能力は100,000ユニットにものぼる。
DOBOTの事業は、ロボット研究やプログラミング教材として使用されているデスクトップCOBOTの開発に端を発する。その後、同社では産業用のデスクトップロボットも開発するようになった。
協働ロボット(COBOT)の特長&産業用ロボットとの違い
・ 人間との協働作業を行うことを目的に設計されたロボットである。
・ 接触を察知して停止する機能があり、安全柵不要で人間との協働作業が安全に行える。
・ プログラミングやティーチングが容易。
DOBOTの協働ロボットの中から、おすすめの2機種を紹介する。
■ COBOT Desktop MG400
<特長>
4軸の協働ロボット。A4用紙より小さい占有面積サイズながら、安全確保のための「衝突検出機能」を搭載。軽量で設定も簡単なため、電子部品・自動車・食品・医療・金属産業などの幅広い分野に最適。
<主な仕様>
軸数:4軸
可搬重量:750 g
ロボットアーム長さ:440 mm
繰返し精度:±0.05 mm(50ミクロン)
平均故障間隔(MTBF):20,000時間
■ COBOT CRA シリーズ
CR シリーズを進化させた新型シリーズ。サイクルタイムを25%短縮し、コントロールボックス・操作ソフトウェアを改善。安全性・安定性・使用範囲においてロボットと人の協働レベルおよび作業効率の向上を実現している。
製品ラインナップも多様で、可搬重量3kgから20kgに対応。平均故障間隔(MTBF)は30,000時間で、途切れることなく、円滑な使用が可能だ。
独自の衝突回避テクノロジー「SafeSkin」を搭載。「SafeSkin」とは、物体に到達する10〜15 cm手前でロボットが停止するという技術だ。
また、ロボットの軸部分にカバーを設置し、万が一の使用中の衝突に関しても高い安全性を確保している。DOBOT が開発した解像度500万画素の2.5D Cameraも搭載可能。平面でも傾斜面でも、正確にワークを掴むことが可能だ。
DOBOTは、教育機関向けの学習用ロボットを多く製造してきているため、ソフトウェアの使いやすさに定評があり、高度なプログラミング知識がなくとも容易に使用できるのが特長だ。また、ISO13849及び信頼性の認証も受けており、MTBF保証期間内に故障することはほどんどないという。
タイハイベックスでは、DOBOT製品のタイ国内向け正規販売代理店として、様々なサポートやサービスを全面的に行っている。中国のDOBOT本社で直接研修を受けたタイハイベックスのエンジニアの他、営業スタッフとフィールドアプリケーションエンジニアには、DOBOTのタイ人スタッフもおり、日常的なサービスサポートの他に、製品のアップデートに伴うサポートなどにも対応している。状況に応じて中国のDOBOT本社と連携し、速やかなトラブル解決を実現している。
「弊社DOBOTでは、2023年末にタイ国内のお客様に対応するためのサービスオフィスを開設します。オフィスには全モデルのロボットのデモ機が取り揃えられる予定です。このオフィスでは、ロボットの使用に関する研修も行います。ご興味のある方は、弊社オフィスで実際のロボットをご覧になって下さい」(DOBOT Senior Sale Manager パーニサラ氏)
「DOBOTは、様々な機関に認証された高い精度を誇る世界レベルの協働ロボットブランドです。タイの正規販売代理店である弊社タイハイベックスには、研修を受けたサポートチームがおりますので、安心して使用して頂ける体制が整っております」(タイハイベックス Sales & Service Manager サラーウット氏)