【導入事例】HIOS電動ドライバーでのねじ締めをより高精度にするポカヨケシステム
08/10/2024
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サムライアジア編集部

タイハイベックスは、PCB・SMT・組立工程における装置、工具、副資材などの領域を得意とする専門商社だ。中でもHIOS(ハイオス)の電動ドライバーはタイでの取り扱い実績が豊富で、メーカーとの関係性もとりわけ深い製品の1つである。

今回は、HIOSの電動ドライバーを使用している工場の課題解決を実現したタイハイベックスオリジナル開発ソリューション「ポカヨケシステム」のタイでの導入事例についてご紹介する。


ねじ締め工程におけるヒューマンエラーを解消したい

導入したのは、タイで自動車やOA機器の部品製造~基板実装~組立などを行う日系EMS工場。タイ国内だけでも工場を3つ保有し、総従業員は4,500人近くにもなる大規模な製造工場だ。
同工場では、主に家庭用プリンターの組み立て作業時にHIOSの電動ドライバーを使用している。プリンターの部品は約300点、ねじ締め箇所(組立工程)は約50ヵ所にものぼる。

同製品の組立工程において、以下のような課題があった。

▼ ねじの締め忘れによる不良発生
▼ 作業の中断や、ねじの締め直しなどが発生すると、電動ドライバーに付帯しているねじ締めカウンター表示と実作業との不一致がおこることがあった
▼ 部品とねじの払い出し(数合わせによる欠品防止)作業に時間がかかる

これらの課題を解決すべくポカヨケシステムが導入された。

▲ ポカヨケシステムを活用したねじ締め工程の様子


▲ ポカヨケシステムデモ装置での仕組み解説

ポカヨケシステム導入でねじ締め忘れを根本的に削減
作業効率が大幅に改善される

同工場ではこのポカヨケシステムが2024年1月からプリンター機器の組み立てライン内で重要部品の取り付けを行う1工程に導入されている。

【導入されたポカヨケシステムの特徴】
・ねじ締め対象製品が作業者の前に流れてきたら、製品の奥側にピンが立ち製品をロック。
・ねじ締めを既定の回数、既定の数値で行うことができればロックを解除。次の工程に製品を流すことができる。
・ねじ締め不良が起きた場合はタワーライトで知らせ、生産ラインの管理者が対処するまで製品をロックし続ける。
⇒ねじの締め忘れや、ねじ締め不良品が次工程に流れることを未然に防ぐ。

導入して約半年だが、工程内での作業ミス解消に大きく貢献していると顧客からの評価は高い。

【ポカヨケシステム 導入メリット】
・ねじ締め忘れを根本的に撲滅
・部品点数確認作業が削減され、作業効率向上
・組立工程の作業精度が向上。顧客に対して付加価値をPRできている

また、同工場はHIOS電動ドライバーの導入歴も長く、使用台数も多い。
他メーカーの電動ドライバーとも比較検討したことがあるが、やはりHIOSを選んでいる。

理由として…
✔ 軽量(横からのねじ締め作業にも使いやすい)
✔ 現場スタッフから高評判(使い勝手が良い)

などが挙げられている。

▲ HIOS電動ドライバー「BLG-BC2」シリーズラインアップ

現在、同工場で導入しているポカヨケシステムは1工程分だが、その高い効果が評価され、他工程にも追加導入を検討している。


既存製品に付加価値を創出する
タイハイベックスの独自ソリューション

タイハイベックスのポカヨケシステムは、生産現場の課題を解決できるよう、顧客ごとの柔軟なカスタマイズが可能だ。HIOS電動ドライバーの取り扱い実績が豊富で、強みや機能を熟知しているタイハイベックスだからこそ提案できる汎用性の高いソリューションである。

また、HIOS電動ドライバー本体や交換部品などの消耗品もタイで豊富に在庫している。電動ドライバーの受託修理にも対応しており、タイでも安定したサポート体制を構築しているため、アフターサポートも安心して任せることができる。



タイでねじ締め工程に課題をお持ちの方、HIOSの電動ドライバーをお求めの方は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

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