今回はIoTを活用した改善の事例についてお話します。
前回は、 IoT活用の視点として、 JMACの提唱する「IoT7つ道具」をご紹介しました。
今回はIoT活用の事例として、 移動・位置を把握する技術、 IoT (Location) を説明します。
屋外での位置情報は、スマホとGoogleマップがあれば、自分が何時何分にどこにいたかを把握することは簡単ですね。一方、これが屋内となると簡単にはいきません。まずGPSの電波が届きませんし、要求される位置精度も屋外より高いものが要求されることが多いです。ここでIoTが役に立ちます。
ビーコン(Beacon) というものがあります。各ビーコンは固有の信号をBluetooth技術で発信しています。この信号を受けることができるデバイスとしては、例えばスマホがあげられます。スマホでこのビーコンの信号を検出するアプリを起動しておきます。スマホがビーコンのそばに来ると、「xx時xx分xx秒にYYYビーコンの信号を受け取った」という情報を、インターネットを介してあらかじめ設定したサーバーに送ることができます。さらに、各ビーコンの位置を明らかにして、このサーバーの情報と組み合わせると、モノや人がどのように移動したかを明らかにすることができます。しばらく前からある技術ですので、トライしてみてはいかがでしょうか?
実際の産業におけるビーコン活用の応用例としては、複数のフォークリフトの稼働分析があります。フォークリフトの稼働分析を人手でやるのは大変ですが、ビーコンを使うことで、何台のフォークリフトが何時にどこで動いていたかが分かるようになり、稼働率の低いフォークリフトを何台か削減することができました。
※JMACでは、様々なモデルやフレームワークを使い、異文化ギャップの問題を解決します。
JMACタイランドは、同地で10年以上のコンサルティング実績を有します。