チャック技術を活かしたkitagawa製ロボットハンド
当社北川鉄工所では、看板製品であるチャックの他に、ロボットハンド(産業用ロボット専用グリッパ)も製造・販売しております。チャックのイメージが強いためか、まだまだ知名度が低いのが実情ですが、搬送用ロボットハンド内蔵の工作機械を発売するメーカーも増えており、まさにこれから需要が伸びていく領域と言えるでしょう。
今回は、kitagawa製ロボットハンドについてご紹介していきます。
チャックで培った「把握力」の技術・ノウハウを応用
多品種少量生産の自動化に貢献
キタガワ(タイランド)では、主に以下の段取りグリッパシリーズ2種をおすすめしています。 ジョーの交換時間を格段に短縮できるため、多品種少量生産の現場におけるロボットの導入効果の最大化に貢献します。
■ QGBシリーズ(省段取り・面盤交換式)
■ NTS-QM(省段取り・ジョー交換式)
最大の特長は、チャックで培った “モノを掴む技術”=「把握力」の技術やノウハウを応用している点です。コンパクトでありながら、安定した把持力と高い繰返精度を実現し、高張力アルミニウム合金の採用により軽量化と高剛性を両立させています。使いやすさを重視したユニバーサルデザインを採用しており、分解清掃やメンテナンスも簡単に行えるのも特長です。
<kitagawa製 ロボットハンドのメリット>
✔ チャック技術を応用した高い把握力
高耐水・耐久性により、安定した繰り返し精度を実現。
シリーズによっては、つかむ動作のみならず、“つかんだまま”の加工や計測ができる機能もあり。
✔ 高品質で長寿命
素材や表面加工にこだわり、無駄な摩耗をおさえることで交換サイクルが長い。ランニングコストを抑えることができる。
✔ 切粉対策強化とメンテナンス性の向上
マスタジョーを前面から取り外せるため、グリッパをロボットから取り外すことなく、簡単に摺動面の清掃が可能。
✔ 高いデザイン性とユーザビリティ
部品点数をできるだけ抑えたことでメンテナンスが容易に。
コーポレートカラーである青色と機能性を重視した形状が評価され、2017年にグッドデザイン賞を受賞。
組み込む搬送設備の条件によって最適なロボットハンドを提案
ロボットハンドは、ワーク搬送で使うことがほとんどなので、組み込む設備条件(大きさや搬送姿勢など)によって最適な形状や機能のシリーズを選択する必要があります。
当社では、お客様からお求めの条件やご要望を細かくヒアリングし、最適なソリューションとしてのご提案が可能です。
また、北川鉄工所本社のサイトでは、条件を入力してグリッパ把持力計算やグリッパー選定が簡単に行えるページもご用意しています。
チャック・ロボットハンド・NC円テーブルなどの加工機械周辺機器を同一メーカーで揃えることで、機能性を最大化するとともに、故障やトラブル時のダウンタイム解消にもつながります。