精度が必要な旋盤加工の際に行う、ソフトジョー(生爪)の成形。ズレやブレがなくしっかりと把握できるようにするために、避けては通れない作業…と思っていませんか?
実は、これまでの段取り替えの常識を覆し、ジョーの再成形を不要にした革命的なTナットが存在します!
ジョーを脱着しても再成形する必要がないのはなぜなのか?本稿では、Kitagawa独自開発の、段取りの常識を覆す斬新なTナットの仕組みを公開します。
ジョーの再成形が不要 !! 革命的なTナット “Tnut-Plus”とは?
当社が開発した『Tnut-Plus』は、ソフトジョーの再成形作業を不要にするKitagawa製スタンダードチャックBRシリーズ専用のTナットです。
チャックから取り外しても、何度でも同じ位置に取り付けることができ、成形直後と同等の把握精度を維持します。
★Tnut-Plusのメリット
◎ ジョーの再成形が不要になる
◎ 段取り時間を大幅に削減
◎ 段取り替え作業が容易になる
◎ ソフトジョーの購入頻度が減少する
Tnut-Plusで削減できる段取り時間
ソフトジョーの再成形が不要になった場合、段取り替えにかかる時間はどれくらい短縮できるでしょうか。以下に試算してみます。
と仮定すると
= 年間450時間を削減
ソフトジョーを脱着しても把握精度を維持できるのはなぜ?
Tnut-Plusが隙間ゼロを実現した画期的な仕組みをご紹介します。
<従来のTナット>
マスタジョーとソフトジョーの溝に収めるために、ゆとりをもたせた設計です。わずかに隙間があるため、取り付けるたびに位置がズレてしまい、把握精度が悪化します。
<Tnut-Plusの構造>
側面に凹凸がある設計です。
凸になった部分はジョー溝の幅よりも大きく作られています。
それだと、ジョーの溝に収まらないのでは?と思われるかもしれません。
しかし、Tnut-Plusは、マスタジョーとソフトジョーに対して傾いた状態で収まります。
この状態でボルトを締め付けると、セレーションの噛み合いにより、2つの溝とTnut-Plusは強制的に真っ直ぐになります。狭いジョー溝に無理やり挟まっているTnut-Plusは、わずかに変形しながらピッタリと収まり、隙間がゼロになります。Tnut-Plusは日本では特許を取得している独自技術を駆使した製品なのです。
BRチャックと併せて試すチャンス!ディスカウントキャンペーン実施中
Tnut-Plusは、Kitagawaのチャック「BRシリーズ」の再現精度0.01㎜ T.I.R.以下を維持するために開発された専用Tナットです。
現在、同シリーズを併せて使用するメリットを実感いただくためのプロモーションを世界規模で実施中です。
・Tnut-Plusをご購入のお客様には、ソフトジョーもプロモーション価格でご案内
※価格や期間は、国や地域によって異なります。
・Tnut-Plusサイズ展開:6 / 8 / 10 / 12inch(BRシリーズのチャックに適合)
・定価から最大50%割引の場合も
<Kitagawa製ソフトジョー適合表>
ジョー型式 | 適応チャック型式 | 形状 | セット個数 |
SJ06B1 | BR06, BB206, ML06, N-06, NL06, QJR07, AS06, NRC06 | 2 | 3 |
SJ06L1A | B-206, BS306, HOH-206, BL206 | 2 | 3 |
SJ08A1 | BRT08, BT208, BBT208, NLT08, AT08 | 1 | 3 |
SJ08B1 | BR08, B-208, BB208, BS308, BL-208, HOH-208, ML08, DL208, N-08, NL08, AS08, NRC08, QJR08 | 2 | 3 |
SJ10A1 | BRT10, BT210, BBT210, NL10, AS10, NRC10, NLT10, AT10 | 1 | 3 |
SJ10B1 | BR10, B-210, BB210, BS310, BL-210, UVE200K, UVE250K, HOH-10K, QJR10, N-10 | 2 | 3 |
SJ12A1 | DL212, HOH-12K, N-12, NL12, NLT12 | 1 | 3 |
SJ12N1 | BR12, B-212, BB212, BL-212, QJR12, BT212, BBT212, BLT212 | 1 | 3 |