エアリーテクノロジー社がタイ市場で新製品を発表すると聞き、同社の笠置社長とタイにおける販売商社である宇野マシナリーの冨重マネージングディレクターにお話を伺った。
右:宇野マシナリー(タイランド) 冨重 幸嗣 Managing Director
左:株式会社エアリーテクノロジー 笠置 秀人 代表取締役社長 兼 営業部長
粉塵発生ポイントをキャッチ!ハンディタイプ・高濃度対応のパーティクルカウンタ
■パーティクルカウンタとはどのような製品ですか?
笠置:クリーンルームを運営・管理する際に使う、空気中の粉塵の数値を計測する装置です。クリーンルームはISO14644にもとづいた管理をしなければなりません。例えば、「ISOクラス7のクリーンルームは0.5/1.0/5.0μmの内1粒径もしくは2粒径を任意で選択し、「その中に規定値以下の粉塵が何個以内」などと決まっています。メーカー企業はその基準を満たしているか日々計測して確認します。特に製薬・医薬業界は基準が厳しく、エビデンスが求められます。
▲簡単に持ち運べるハンディタイプのP8シリーズ
■新製品、P8シリーズの特長を教えてください。
笠置:クリーンルームだけでなく一般環境ともに使えるのが特長です。厳密なクリーンルームでなくとも、外部とは区別してクリーンルームのような空間を作っている現場は多く存在します。
また、当社製品の標準仕様として、「リアルタイムメータ」があり、計測結果をグラフ表示にすることで、粉塵の発生源がわかります。持ち運びが可能なので、部屋内を移動しながら計測することで、どこに粉塵が集まっているか把握することができるのです。
発生源を突き止められるということは画期的で、同製品の最大の強みとなっています。
また価格もリーゾナブル、サービス体制も代理店と協力し、お客様にストレスをおかけするようなことが無いようにしています。デモ機も今後増やしていき、お客様にまず当社製品の良さを体感していただいて、安心して購入いただけるよう考えています。当社のモットーは、「GO TOGETHER 市場と共に」です。
冨重:ISOの基準を満たしたくても、どこから埃が出ているのかわからず、対応に困っている企業様は多くあります。同製品を使えば、粉塵の発生源を把握した上でISO基準への対策をとることができます。
▲独自開発のリアルタイムメーターで、その場で1秒毎の粒子カウントを折線グラフ表示
クリーンルーム・一般環境問わず活躍。タイの自動車塗装や半導体・食品・医薬分野にも
■具体的な使用シーンを教えてください。
笠置:クリーンルームに限らず使用できるため、様々な業界でご活用頂くことができます。
最近タイでは、自動車の塗装向けに提案を始めています。一般的に、塗装工程においてはパーティクルカウンタは使われません。ただ、圧縮された空気をインクに吹きつける際に空気中に不純物があると、車体表面にクレーターのようなブツブツができてしまいます。当社の製品は、30マイクロメートルの大粒子粉塵にも対応するため、通常使われない塗装のような現場でも活用できると考えています。
また、急にクリーンルームを作らつくらなければならなくなった精密部品・機械分野や自動車関連や半導体関連の分野の企業様にもお役に立つことができます。クリーンルームの用意が急に必要となった場合、施設ごと新たに作るという選択肢もありますが、必要な一部分だけを囲ってきれいにするという選択肢もあります。パーティクルカウンタP8シリーズは、一部分だけを囲う場合に非常に有効です。さらに、食品や医薬でも活用して頂けると考えています。
ASEAN最大級の製造業展示会METALEX2019でもパーティクルカウンタを披露
冨重:エアリーテクノロジーのパーティクルカウンタが、タイの幅広い分野・現場で活用されることを期待しています。笠置社長とともに、現場のお客様の声を聞きながら、タイの製造業界の品質向上や課題解決を支援していきたいと思っています。
11月のMETALEXでも、同製品を展示予定です。興味をお持ちの際は、ぜひ当社ブースにお立ち寄りください。
宇野マシナリー(タイランド)ブース情報
Hall: 101 Booth: CB47
タイで粉塵計測でお困りの方、パーティクルカウンタの製品詳細をお求めの方は、下部のお問い合わせフォームよりご連絡ください。