【ミツトヨ × 宇野マシナリー】測定室の常識を覆す、ショップフロア型CNC三次元測定機「MiSTAR555」の性能とは!?

08/07/2020

サムライアジア編集部

チョンブリ支店にあるミツトヨ（タイランド）のショールームにて、ミツトヨのSales、 Wanthanee Sripuengthong（ワンタニースリプントーン）さんと、宇野マシナリー（タイランド）のSales、Suparat Kumphol（スパラットカンポン）さんに、両社が販売に力を入れている「ショップフロア型CNC三次元測定機 MiSTAR555」についてお話を伺った。

（左）ミツトヨ（タイランド）Ms.Wanthanee Sripuengthong
（右）宇野マシナリー（タイランド）Ms.Suparat Kumphol

Wanthanee：当社イチオシの三次元測定機の新製品は、「ショップフロア型CNC三次元測定機 MiSTAR555」という名称です。555は、日本語読みでは「ゴーゴーゴ」ですが、タイですと「ハーハーハー」と呼んでいます。

Suparat：「MiSTAR 555」は、日本で2019年度グッドデザイン賞を受賞しました。受賞のひとつの要因として評価いただいたのは、フレームが通常の門型ではなく、コの字型、Cフレームと呼ばれる片持ち構造設計を採用している点です。

Suparat：現場で作業するワーカーさんが、3方向からワーク設置と測定作業をすることができます。門型ですと左右にアームがあるので、2方向からしかワークを置けず、不便な場合がありますね。

Wanthanee：当製品は、従来の門型測定器に比べて、30％の省スペース化を実現しました。
そしてもうひとつの受賞のポイントは、高精度リニアガイドの採用でエア源が不要な点です。設置する際に必要な設備は電源のみという利便性が評価されました。

タイの測定室の常識を覆す、耐環境に優れた三次元測定機

Suparat：デザイン面に限らず、MiSTAR555には大きな特長がありますね。

Wanthanee：製造ラインの現場に直接設置できることです。精密機械である三次元測定機は、普通なら温度管理された測定室に置いて、専任の技術者が取り扱う精密機械でした。それが現場で、ラインスタッフが直接測定できるのは、非常に革新的です。

Suparat：わざわざワークを検査室に持っていく手間や時間が短縮できますよね。

Wanthanee：MiSTAR555は、操作が非常に簡単になっています。タッチパネルにセットしているボタンを押せば、ほぼ誰でも測定できます。このQuick Launcher（タッチパネル）は標準装備です。

Suparat：ボタンがイラストになっていますね。これなら間違いなく、測定操作ができそうです。

Wanthanee：また、標準装備のクランピングツールとオプションのパレットレシーバーをお使いいただければ、測定位置をMiSTAR555が記憶するので、同一のワークの測定が素早くできます。

Suparat：MiSTAR555は製造ラインに置いても本当に大丈夫なんですか？

Wanthanee：はい。精密機械ですが、MiSTAR555は対称構造・均一素材・温度補正技術などの組み合わせにより、室温10℃から40℃までの環境で、正確な測定が可能です。インライン設置用として、防塵・防油などの処置も施されています。当社が新開発した「高環境型アブソリュートスケール（※絶対値を持つスケール。初期動作不要）」を搭載しており、汚れに対して当社の従来品の2倍以上の強さを持っています。

Suparat：これからはラインに測定機が置かれているという状況が、あたりまえのようになってきますね。
最後になりますが、他に特長はありますか？

Wanthanee：MiSTAR555もスマートファクトリーの潮流に対応し、生産現場の「見える化」を実現します。
具体的には、下記の3つのアプリケーションを活用する「SMS／Smart Measuring System」をご用意しています。

① Status Monitor---測定機器の遠隔地からの監視
② Condition Monitor（オプション）---三次元測定機の状態監視による予防保全
③ MeasurLink（オプション）---不良品発生を抑制する「品質の見える化」

Suparat：ご説明、どうもありがとうございました。さすがは「ミツトヨ品質」ですね。
私たち宇野マシナリーも、MiSTAR555でタイの生産現場を支援していきたと思います。

（左から）ミツトヨ：角太一氏、Songkram氏、Wantaneeさん、
宇野マシナリー：Suparatさん、野村広慈氏、冨重幸嗣氏

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