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世界最細をさらに更新!0.95㎜の工業用内視鏡「HNL-0.95CAM」

08/07/2018
サムライアジア編集部


先日、6月20~23日にかけて開催されたMANUFACTURING EXPO2018。その展示会に出展されていた宇野マシナリー タイランド様のブースに、世界で1番細い1.8㎜径の工業用内視鏡「HNL-1.8シリーズ」で知られるSPIエンジニアリング社の新製品が展示されると聞きつけ早速取材に伺ってきました。

右)宇野マシナリー タイランド 冨重 幸嗣 マネージングダイレクター(以下:冨重)
左)株式会社 SPIエンジニアリング 向山 智彦 製造部 課長(以下:向山)


◆はじめまして。サムライファクトリーです。
本展示会で、SPI社様の新しい工業用内視鏡が展示されると伺いましたがどちらの製品になりますか?

向山:はじめまして。SPIエンジニアリングの向山です。こちらの直径5㎜の完全防水/完全防油タイプの工業用内視鏡「eel」、0.95㎜の工業用内視鏡「HNL-0.95CAM」の2つになります。
特に、こちらの「HNL-0.95CAM」は1㎜を切る世界最細の工業用内視鏡となり、今年の秋以降の発売を予定しております。

◆御社の世界最細「HNL-1.8シリーズ」の1.8㎜を大幅に更新しましたね。

向山:はい。当社の工業用内視鏡「HNL-0.95CAM」はファイバースコープではなく、先端に小型カメラを内蔵した内視鏡になります。我々、作り手からすれば「何とか1㎜を切るものを作りたい」という思いがありました。何とか実現、カタチにできたのは嬉しくもありますし、カメラ内蔵タイプでこの細さというのは、当社の強みであると自負しています。

冨重:カメラ内蔵タイプにもかかわらず、この細さは素晴らしいですよね。ファイバーを使った内視鏡でしたら他にもありますが。

向山:そうなんです。ファイバータイプのものでしたら、0.3、0.4㎜もありますが、カメラ内蔵タイプの方が、より鮮明に映りますし、ファイバーですと曲げると折れてしまいます。そいうったメリットもありますので、他の工業用内視鏡とは十分に差別化はできるかと思います。

◆これだけの細さを実現するためには、開発には相当苦労されたのではないでしょうか?

向山:そうですね。実は1.8㎜の工業用内視鏡を発売した当初から、「もっと細いものが欲しい」という声はあったのです。しかし、1㎜を切るものの中に、カメラレンズや照明など必要なものをすべて入れるのは技術的にも難しいものがあり、ようやく製品化まで漕ぎ着けました。

◆今回のMANUFACTURING EXPO 2018でのお客様の反応はいかがでしたか?

向山:やはり“0.95㎜”というインパクトは大きいようです。ブースにいらっしゃったお客様は「こんなに細いのがあるの?!」と驚かれ、興味深げにご覧になられています。そういった意味では手ごたえを感じています。

わずか2㎝ほどの人形をHNL-0.95CAMで撮影すると、迫力のある⁈シーサーがくっきり


◆これまでの1.8㎜タイプ「HNL-1.8シリーズ」の、タイでの売れ行きはいかがでしたか?

冨重:元々、好調な売れ行きでしたが、昨年の秋にバージョンアップした製品が発売になり、さらに堅調に推移しています。

◆では、0.95㎜の「HNL-0.95CAM」も期待できる製品になりそうですね。

冨重:そのように見込んでいますし、我々の期待値は高いですね。

◆見込まれている業界・業種につきましてはいかがでしょう?

冨重:HNL-0.95CAMに関しては、自動車関連はもちろんですが、特に業界・業種を選ばないことが強みだと考えています。0.95㎜というサイズでしたら、今まで「見たいけど見れなかった」といって諦めている方にも受け入れられるのではないでしょうか。それだけインパクトも需要もある製品だと考えています。

向山:当社の製品は、自動車関連、金型関連のお客様が多いのですが、そういった方からも「もっと細い工業用内視鏡はないか?」というお声をいただき、「HNL-0.95CAM」の製品化が実現した経緯があります。先程、冨重さんがおっしゃられたように、これまで見込んでいなかった新しいお客様、そして既存のお客様、双方に受け入れられる製品になると有難いですね。

◆展示会の最中にもかかわらず、インタビューにお答えいただき誠にありがとうございました。
さらに“世界最細”を更新する製品の登場を期待しています。


Manufacturing Expo 2018 サムライレポート (タイ語)


HNL-0.95CAMのカタログは以下からご覧頂けます!



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