近年、製造業において製品の品質管理や安全に対する要求は、年々厳しさを増しています。その中で、電子機器部品や製品が、図面どおりの形状や寸法になっているかを検査・測定することは非常に重要となっています。今回のニュースでは、部品や製品の形状、寸法検査・測定に大きく貢献する「三次元測定機(三次元座標測定機)」を、宇野マシナリーがおすすめするメーカーと共にご紹介します。
元々、部品や製品の形状や寸法などの仕上がり確認は、投影機や測定顕微鏡を使用し行っていました。そのため、作業者には習熟度が求められ、また、測定に時間がかかるといった問題もありました。
対して三次元測定機は、部品などの対象物を点測定あるいは線測定し、測定で得られた三次元座標値を元に、幅・高さ・奥行きといった寸法データを高精度で測定します。これまで困難だった立体も精密に測定できるようになり、自動車・金型業界などをはじめとした、ほぼすべての製造業において導入や利用が進んでいます。また、三次元測定機で得られた(デザイン)実体の点群データを元に3Dモデルを製作する「リバースエンジニアリング」にも応用されています。
三次元測定機は測定方法により、大きく「接触式」と「非接触式」に分類されます。タッチプローブを使用する接触式は対象物に触れる必要があり、小さな傷をつける可能性があります。また、近年では対象物が小型化、精度も厳しく求められる傾向にあり、レーザーを用いた高精度測定が可能な非接触式三次元測定機のシェアは拡大の一途となっています。
精密測定機器メーカーとして知らない者はいないほどの知名度を誇る「ミツトヨ」。1934年に創業して以来、マイクロメータやノギスといった測定工具や、座標測定機、画像測定機などの測定機器を製造・販売してきました。日本国内での精密測定機器のシェアはおよそ50%。「測ること」にこだわり、精密測定・計測技術の最先端を走り続けているミツトヨは、タイをはじめ世界31カ国に研究開発・製造・販売サービス拠点を、80カ国以上に代理店網ネットワークを展開し、世界の製造現場における「測定・計測」をサポートしています。
5軸動作により角度変更の時間短縮を実現。あらゆる角度への位置決めができるため、複雑なワークへのアクセスも簡単になり、プログラミング時間、測定時間を短縮します。
戦前から切削工具の生産を行っていた「大起製作所」、戦後のミシン用加工工具の生産・販売を手掛けた「東京機器製作所」を経て、1949年に設立された「東京精密」。1952年に国内初の高圧流量計式空気マイクロメータ、1957年には電気マイクロメータの開発に成功すると、精密測定機器メーカーとして、確固たる地位を築き上げました。1969年に開発に成功した「DCM-600A」は、日本で初めての三次元座標測定機製品として知られています。
コーポレートブランドである「ACCRETECH(アクレーテク)」は、ACCRETE(共生)とTECHNOLOGY(技術)を合わせた造語で2001年より導入。「世界中の優れた技術・知恵・情報を融合して世界№1の商品を創り出し、皆様と共に大きく成長していく」ことを表現しています。
高精度化、高速駆動、温度保証範囲拡大といった、多様化する測定ニーズに対応。東京精密の新たなグローバルスタンダード三次元座標測定機「XYZAX AXCEL」。部品の高精度化に伴う高精度測定や、測定時間の短縮、スループットの改善などにも寄与します。
部品や製品の形状や寸法の確認といった“測定”はもちろんのこと、CADデータとの比較やリバースエンジニアリング、三次元形状を読み取り、3Dプリンターで造形したモデルと実物との比較確認など、テクノロジーの発展により、三次元測定機の用途も広がりを見せています。
三次元測定機の導入についてのご相談、ご質問などは宇野マシナリータイランドまでお気軽にお問い合わせください。
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