産業・工業・畜産用のはかりメーカーとして115年の歴史と実績を誇る田中衡機工業所がタイ市場で新製品を発表すると聞き、ベトナム法人TANAKA SCALE VIETNAM(田中スケールベトナム)の長谷川ゼネラル ディレクターと、販売商社である宇野マシナリーの冨重マネージングディレクターにお話を伺いました。
長谷川:1903年の創業以来、産業用・農業用のはかり一筋の老舗企業です。当社は、トラック車両を測るトラックスケールと、300キロ〜10トンまでの大重量のものを計測する産業用はかりを得意としています。日本国内ではフロアスケールのシェアNO.1です。
大きなはかりに注力する一方、昔ながらのはかりや小型のはかりの実績もございます。例えば、日本で唯一「さお式はかり」を作り、パン屋さん等で使われる小さな「上皿さおはかり」は、国内で90%以上のシェアを占めています。
長谷川:2012年にベトナムの自社工場が完成し、そこではかりを生産し、日本やアジアで販売しています。2018年12月にはアジア向け製品を生産する予定のベトナム第二工場を着工しました。今後もアジアでの販売拡大を計画しています。
冨重:田中衡機は日本のはかりメーカーでありながら、ベトナムで生産をしています。べトナムでの生産開始前は、弊社も日本から製品を輸入する必要がありました。トラックスケールも産業用はかりも大きく重いため、運賃が高く、競合の台湾製品の約2倍の値段になってしまう。タイ市場では日本製品の品質の高さは知られていますが、値段が高くて、なかなか手が出ない状況でした。
その様な状況で、田中衡機ベトナム工場が稼働し、日本からの輸入よりも断然安く、日本品質の製品を入手できるようになりました。それを当社、宇野マシナリーで販売させて頂いています。
長谷川:「デジトンDT」は、豚を計量し、自動で出荷管理をするオートソーティング装置です。従来の養豚は、10頭~30頭程が狭い場所で飼育され、ほぼ身動きできない状態で餌を与えられ育てられていました。しかし、ヨーロッパを中心に、動物愛護や、豚にストレスを与えずに質の高い食肉を生産する観点から、広い敷地で大群飼育する方法が主流になっています。
大群飼育される豚は、餌場に行くためにオートソーティング装置を通ります。その際、規格に合った豚は出荷、規格未満の豚は餌場へと自動で振り分けられます。
近年東南アジアでも大群飼育の流れが強まり、日本では3年前から「デジトンDT」に対する需要が爆発的に伸びています。ベトナムでも問合せが増えており、タイでも同様の需要があると考え、発売を決めました。
冨重:ヨーロッパでは大群飼育がスタンダードのため同様の製品も存在しますが、日本企業でこの製品を作っているのは田中衡機のみです。ベトナムで生産しているため、ヨーロッパ製よりも安価です。また耐久性の面では中国製品より圧倒的に優れています。日本品質の精密さで、豚を傷つけずに計量・ソーティングできることが強みです。
長谷川:VIV Asiaは隔年でバンコクで開催されるアジア最大の畜産業界の展示会です。当社は今回初めてこの展示会に出展します。タイを始めとする東南アジア各国の畜産農家の方々に弊社のオートソーティング装置「デジトンDT」を実際に見て頂きたいです。3月13〜15日、BITECの会場に是非お越しください。
冨重:私も田中衡機ブースで皆さまのお越しをお待ちしております。「デジトンDT」の実物をご覧頂くことで、日本品質の性能と耐久性の高さを確認頂けると思います。
■タイにおける当該製品のお問合せは下記までお願いします。
Office
Tel: +66(0)2-716-9002
冨重 Tomishige
Mobile: +66(0)91-575-0882
Email: tomishige@uno-thailand.com
野村 Nomura
Mobile: +66(0)81-751-9437
Email: nomura@uno-thailand.com
タイ人スタッフ窓口
Mobile: +66(0)86-328-5622
Email: sales@uno-thailand.com